第1期から続投しているキャラクター
※基本的な設定は第1期のままなので名前のみです。 この小説での新設定がある場合はその設定のみ記述します。 なお、名前の横の括弧内にはそのキャラの初登場話数やちょっとした補足を記しています。 星の戦士(またはその関係者) カービィ(第1話) メタナイト卿(第1話) ・ギャラクシアソードビームの他、マッハトルネイドやドリルラッシュ等のゲーム版での技も繰り出せるようになっている。 ナックルジョー(第2話) ・シリカとは最終回で共闘して以降、恋人同士となっているらしい。 ・敵を欺くなどの行動から、心理戦といった頭を使った事も得意。 ・新技を習得する。 シリカ(第6話) ・ナックルジョーとは恋人同士になっているらしい。 ・味方に対しては心優しく、自分のことよりも他人のことを考えることが多い仲間想いな性格。 ・ナックルジョーとは違って後先考えずに行動してしまうことがある。 ・普段、特に敵に対しては男口調で話すが、味方に対しては女口調で話す事も時々ある。 ・メタナイト卿のことを和解してからは尊敬するようになり、彼と話すときは敬語を使うようにした。 ・小型ながら爆発力の高い光線銃も使用する。 ・視覚、聴覚といった感覚神経が鋭く、動きの速い敵や惑わす攻撃をしてくる相手は一度動きを見切ってしまえば正確に攻撃を当てられる。 ただしこの能力は敵の動きを見切るまでに時間がかかるのが弱点。 なお、この能力は元ネタは『仮面ライダークウガ』に登場する仮面ライダークウガ(ペガサスフォーム)の持つ能力・超感覚。 ガールード(第5話。名前のみ) ・作中では既に死亡しているので本人は登場しない。 ・第1期で魔獣キリサキンによって殺されたと思われたが、実は重傷を負っただけで生きていた。 しかし、途中で立ち寄った場所にいたある者によって毒殺されてしまう。 ナックルジョーの父親(第20話) ・小説内では「ジェクラ」という名で登場(名前はファンの間で使われている非公式のもの)。 ・第1期で既に死亡しているので生きた状態では登場しないが、MTSによって遺体が魔獣ゴッド(後述)の材料として使われてしまう。 ヤミカゲ(第28話) ・カービィやメタナイト卿に復讐するのを理由にMTSと同盟を結ぶことになる。 デデデ城の住人 フーム(第1話) ブン(第1話) パーム大臣(第12話) メーム夫人(第12話) ロロロ(第12話) ・ラララ共々、一度だけMTSによって本来の魔獣の性質を取り戻してしまう。 ラララ(第12話) ・ロロロ共々、一度だけMTSによって本来の魔獣の性質を取り戻してしまう。 デデデ大王(第1話) ・あることをすることで、自身がパワーアップする。 ドクター・エスカルゴン(第2話) ワドルドゥ司令長官(第12話) ・手から伸ばす電気の鞭『ビームウィップ』を使用できるらしい。 ワドルディ兵士達(第12話) ・マシンガンで武装した『W.E.C.S特殊部隊員』と呼ばれる兵士がいる。 ・上記の特殊部隊員とはまた違う強力なエリート兵もいるらしい。 ・パラソルも武器として使用する。 ブレイドナイト(第4話) ・メタナイト卿に仕える以前は、ソード共々『ナイト・バンテッド』という山賊団に所属していた。 ソードナイト(第4話) ・メタナイト卿に仕える以前は、ブレイド共々『ナイト・バンテッド』という山賊団に所属していた。 ププビレッジの住人 レン村長(第2話) ハナ(第29話) イロー(第9話) ハニー(第9話) ホッヘ(第9話) ウィスピー・ウッズ(第6話) ・一度だけ、MTSによって魔獣となってしまう(後述)。 ファンファン(第6話。名前のみ) コックカワサキ(第9話) トッコリ(第8話) キュリオ氏(第14話) ヤブイ先生 ・魔獣が原因の病気や、他の惑星に住んでいる有毒生物の事などにも詳しい。 メーベル(第29話) ボルン署長(第30話) サト(第29話) その他のキャラクター ローナ(第4話) ・即位式を済ませ、ピピ惑星の女王となっている。 ・ピピ惑星がMTSの襲撃の末に支配されてしまった為、近衛兵とじいやと共にププビレッジに逃げて来た。 ・彼女の話により、カービィ達がMTSの存在を知ることになる。 ヴィー(第4話) ・今回はローナに扮していない。 ・MTSの襲撃を受けた事で、ローナと共にププビレッジに逃げて来た。 じいや(第4話) ・MTSの襲撃を受けて、ローナと共にププビレッジに逃げて来た。 この小説で新たに登場するキャラクター ※声優については、作者の副編集長の鎌田様が理想としている物を記述しています。 MTS 冥王マルク(プロローグ) ・プロフィール 声優:宮野真守 一人称:基本的には『僕』ではあるが、仕事の関係上で利用客と接するときは『私』になる。 そして強化後は『俺』となる。強化後とは?それはウルデラのとあるゲームより。 年齢:数百歳以上にして星の戦士達よりも長く生きているが、人間で例えると18〜19歳ぐらい。優しそうなお兄さん。 好きなもの:パイプオルガンの音色を鑑賞する事、物事が自分の思い通りになる事、有能な部下、読書 嫌いなもの:邪魔者(主に自分に逆らう者や星の戦士のことを指す)、争いごとが嫌いで何がなんでも他人と話し合って分かり合おうとするという考えの持ち主の人(自分の持つ考えと正反対の考えだから)、無能な部下、ドクターペッパー、自分よりも優れた者、物事が自分の思い通りにならない事、他人が自分の言うとおりに行動しない事 ・キャラクター設定 常夜の惑星・ハーフムーンに住むマジカルーマ族の青年。 魔獣販売専門会社・MTSの社長…もとい魔道組織マルク・ザ・トリックスターズの首領にして、『宇宙で最強の魔法使い』である。 性格は表向きは一見完璧で、大人びた態度をとっている真面目で心の優しい知的な秀才学生(優等生、エリート学生)のような感じで、味方に対しては普段は穏やかに振る舞い、デデデ大王やドクター・エスカルゴンなどの利用客に対しては非常に礼儀正しく、そして丁寧な言葉遣いと態度で接し、読書や勉強、研究をほぼ毎日欠かさず、また仲間や利用客にもそう認知されている。 しかしそんな中で、本性は醜く歪んだ精神を持ち、邪悪で狡猾、高慢で仲間を道具や捨て駒程度にしか思っておらず、『全宇宙を征服する』という目的の為なら何人でも他人を殺す事ができ、自分の協力者でさえ意にそぐわなかったり、邪魔になったりすれば躊躇なく抹殺することもあり、自分の思い通りにならない事には怒りを露わにするという極悪非道かつ冷酷無情にして複雑なものである。 他の追随を許さない優秀で天才的な頭脳を持つことから心理戦が得意な上、運動神経も良くてスポーツも万能である事から、悪であること以外は完全無欠な存在であるとも言える。 玉乗りをした一頭身のピエロのような容姿と、キラキラ光る翼を生やした蝙蝠の怪物のような容姿の二つの姿を持つ。 本来はキラキラした翼を生やした怪物のような姿だが、普段の生活の時や、敵と接する時は翼を引っ込め、身体も本来の姿よりもだいぶ小さく、大体メタナイト卿と同じくらいの大きさの玉乗りピエロの姿になっている。 特に、『敵と接する時』というのには『敵を油断させる為』という理由がある。 しかし、本気で敵と対決するときや、高速で空を飛ぶときなどは一頭身のピエロからその姿よりも2回りほども大きくなる怪物のような本来の姿へと姿を変える。 元からかなりの魔力を持っていた彼だが、性格が一変(後述)してからはさらに強大な魔力を手に入れている。 その魔力はかのナイトメアの力を遥かに上回るぐらいのもの。 なお、マルク自らが出向いて目的の邪魔となる者を排除しないのは、マルク曰く『自分らが出向くほどのことじゃない』とのこと。 グリルのことは表向きは実力の事から信頼はしており、褒め言葉を与えたりして上手く従わせているが、本当は前述の他の部下達と同様に自分の野望を実現させる為にただ利用しているだけであり、自分の腹心の部下にしては若干知性が足りない、そして鬱陶しく思っているようだ。 前述にもあるとおり、『目的の為なら相手が誰であっても迷わずに殺す事のできる』彼ではあるが、基本的には必要のない殺しは行わず、殺す必要のない無力な各惑星の住人達は部下の魔獣・ブレノウに洗脳させている。 因みに、彼とグリルは力をある者から手に入れたときに生存面で食料を食べなかったり、睡眠をとらなかったりしても問題のない体となったが(簡単に言えばお腹が空いたり、眠くなったりする事がない)、味覚などは消えておらず、食べ物の味などは普通に感じる事ができる。 しかしマルクは考え事をするときに糖分が含まれているお菓子などを食べないと頭がサッパリしないらしい。 表向きの性格は、フームやキュリオ氏、チップ先生と言ったインテリ系キャラと気が合い、彼らの会話にはレベルが高すぎて何者もついていけなくなると思われる。 一部のキャラクター設定の元ネタは『デスノート』に登場する主人公の夜神月から。 そのキャラ設定や理想声優は、作者は掲示板キャスフィのとあるスレの某氏からヒントを得た、とのこと。 ・マルクの過去 マルクはその昔、銀河戦士団のメンバーが誕生するよりも前に惑星ハーフムーンで誕生した、正義感が強くて心優しく、穏やかで妹想いな性格と同時に優秀で天才的な頭脳を持ち、それと同時に(カービィ世界のキャラクター中では)イケメン、手先が器用、他人(特に女性)の扱いに長ける策略家でもあり、何もかもが完璧で万事に優れた才能の持ち主のマジカルーマ族の少年であった。 しかし子供の頃にグリルと共に両親から虐待を受けた為に怒り、逆に両親を殺してしまった過去を持っている。 親を殺した後惑星のとある場所に現れた洞窟に彼がグリルと共に中を調べようと入って行き、奥にあった石の棺をマルクが開けてしまった。 その瞬間から彼とグリルは一変し、マルクは元の性格に醜く歪んだ精神と邪悪で狡猾な性格がプラスされた。 このとき、プラスされたのではなく、以前とは性格が完全に変わってしまった部分もあり、主に純粋な正義感は歪んだものになった点、妹想い性格がだったのが仲間(グリルも含む)は道具・あるいは捨て駒としか思うようになるほど程卑劣になった点、思い通りにならない事には怒りを露わにする起伏の激しい面も見られるようになったという点が上げられる。 その数年後、銀河大戦が始まったときはナイトメア軍に味方し、マルクは影でナイトメアの右腕として暗躍していた。 このとき彼はハーフムーン侵略部隊に配属されており、このときの彼の仕事は『普段は惑星に住むマジカルーマ族の善人の少年として成りすまし、星の戦士に友好的な態度を見せて物資補給を行わせたりする裏で弱った戦士に止めを刺す』というものだった。 なおこのとき、ギャラクシアを奪い返すべく別の星に向かう途中でハーフムーンに立ち寄り休みに来た、まだ宝剣ギャラクシアを持っていないメタナイト卿や、銀河戦士団の女性団員ガールード(シリカの母親)と知り合っている。 彼は同族であるマジカルーマ族の仲間ををグリル以外は全てナイトメアに殺された被害者でもあった為、銀河戦士団に『被害者』かつ『ナイトメアを憎む者』になりすまして付け入ることは容易だったようだ。 その後もナイトメアに自身の賢さを生かしてジェクラ(ナックルジョーの父)を洗脳させてメタナイト卿を初めとする銀河戦士団員にぶつけることを提案したりなど、作戦を計画する係を担当していた。 銀河戦士団が滅んだ後、マルクはナイトメアの勧めでホーリーナイトメア社(以下、HN社)にそのまま入社し、影でハーフムーンに存在するHN社の子会社の社長を務めていた。 HN本社が爆発したとき、マルクはナイトメアとカービィの決着を見守るべく本社にいたが、テレポート能力で逃げて生き延びていた。 そしてHN社から盗んだ資金で『魔道組織マルク・ザ・トリックスターズ(魔獣販売専門会社・MTS)』を設立。 HN社の子会社をもことごとく自分の傘下に引き込んだのである。 ・戦力 上記の『キャラクター設定』のところでも述べた賢さや運動能力だけでなく、ナイトメアを遥かに上回るとあることから、当然戦闘能力もとても高い。 得意技として魔法で作った三日月形の刃物を飛ばす『シュートカッター』、口から発射する広範囲を攻撃して敵を一掃する極太の破壊光線『マルクキャノン』、敵に向けて無数の光の矢を連続で発射する『アローマシンガン』、はずしたとしても破裂して複数に分散し、敵を自動追尾する性質を持つ冷気の塊を飛ばす『アイスボール』、身体を二つに割ることで、相手を爆発が巻き起こる危険な空間へ吸い込んで消滅させる穴を発生させる『ブラックホール』、対象の真下に影となって潜り込みんだ後、飛び出して突進する『シャドウアッパー』など、多彩な攻撃技を持っている。 グリル(プロローグ) ・プロフィール 声優:平野綾 一人称:基本的に『私』や『あたし』ではあるが、時々『グリル』になる。 年齢:数百歳以上にして星の戦士達よりも長く生きているが、人間で例えると14〜15歳ぐらい。ガキ。 好きなもの: 味方(特にマルク)、マルクと一緒にいる事、マルクに褒められる事、敵(星の戦士達)を痛めつける事、 敵(星の戦士達)の悲鳴、敵(星の戦士達)が苦しんでいる姿を見る事、他人(星の戦士達)の不幸、 甘い食べ物、可愛いもの、珍しいもの、暴力、ギャグ 嫌いなもの: 親を尊敬している人(嫌いと言うより嫉妬している?)、自分よりも優れた者(マルクは除く)、からい食べ物、にがい食べ物、お酒、難しい事、待つ事、考える事、努力、退屈 ・キャラクター設定 マルクの実の妹。 極度のブラザーコンプレックスで幼少の頃からマルクを『お兄ちゃん』と呼び、更には『彼の為なら何でもする』、『兄妹愛こそが全て』と言うほど心からマルクのことを尊敬・執着・(マルクが神であるかのように)崇拝している。 マルクの命令には必ず従い、基本的には言われたとおりに動くものの、それだけじゃつまらないと自分で判断したときはそれに加えて勝手な行動をすることもあり、そのことをよくマルクに指摘され、怒られている。 『宇宙で2番目に強い存在(1番強いのは本人曰くマルク)』を自称しており、兄のマルクには少しばかり劣るが、彼女も多大な魔力を持つ。 性格は好戦的で冷酷、かつ高飛車で敵を馬鹿にするのが大好きで、マイペース。 女の子らしく、可愛いものも大好きであるが、その一方でお金持ちのお嬢様のように飽きっぽくてマルクに負けず劣らず好き嫌いが激しく、少し我侭な性格でもあり、マルクも彼女のおねだりには手を焼く事もある。 しかし、冷酷さに関しては、まだ完全に非情になりきれていないようで、マルクには『甘い』と言われており、マルクほど冷たい性格ではないようだ。 マイペースである為、敵の挑発にはあまり乗らない。 彼女はマジカルーマ族の中ではやや珍しいタイプらしく、頭の良さは平均より上だが、心理戦や考える事が好きではなく、思いつきで行動していることが多い。 マルクに対しては甘えたような態度をとり、ドロシアなどの他の組織関係者に対しては普通に接し、デデデ大王などの利用客には丁寧な言葉遣いで話して接するが、敵に対しては必ず見下したような態度や、挑発的な態度をとる。 魔法による料理も得意で、マルクと同じく万事に優れた才能の持ち主である。 組織内での普段の彼女の仕事は魔獣を魔法で作るのは勿論のこと、HN社のカスタマーサービスと同じ事…つまり、モニターを通して魔獣利用客から注文を受けたり、作戦会議をしたりすることである。 その他にも彼女はコンピューターの扱いにかけては兄から人目置かれている程の知識を持っている為、MTSの膨大なるデータを管理する仕事も担う。 兄のマルクは『自分らが出向くほどの事じゃない』と言って自ら敵を排除しようとはしないのだが、グリルは敵を『おもちゃ』と呼び、それで遊んで(戦って敵を痛めつける事)相手の悲鳴を聞くことが好きで、いつぞやのデデデ大王のように『他人が苦しむ姿を見ることが最高の娯楽』と考えている超ド級のS(サディスト)であることから、稀に自分から出向く事もある。 また、グリル自身もその『他人に苦痛を与えた際に発する声』をエネルギーとしており、これを聞くと普段から元気いっぱいでおしゃべりなのが更に元気になれる為でもある。 もしかしたらデデデ大王とはかなり気があうのかもしれない。 しかし、彼女はマルクの実の妹であり、マルクのことを尊敬しているが、彼女もマルクに力を利用されているだけのようである(グリル自身はマルクに本気で愛されていると思い込んでいる)。 常に帽子を被っており、兄以外の者の前で帽子を外す事もない為、彼女の帽子の下を見た者はマルク以外にいない。 マルク曰く『帽子の下の髪は綺麗な緑色で、地面に届きそうなほど長いロングヘアー』になっているらしい。 過去の出来事から親は尊敬の1欠片にも値しないと考えており、親を尊敬している者には僻むような態度を見せる。 兄以外の存在に対しては無敵と思われる彼女ではあるが、実は酒全般の飲み物やからい食べ物全般をかなり苦手としており(酒のほうは彼女やマルクはまだ人間で言う成人している歳ではない為飲めず、辛い食べ物は子供の頃はまったく食べなかった為に食べ慣れていない)、それらを飲み食いした後は一時的に力が星の戦士達に劣るほどまでに大幅に弱体化してしまうという致命的な弱点を持っている。 一部の設定の元ネタは『デスノート』に登場する弥海砂。 マルクと同様、理想声優は作者はキャスフィの某スレの某氏からヒントを得た、とのこと。 『お酒と辛い食べ物が苦手』というのはキャスフィの某氏や作者にとってのグリルの理想声優である平野綾氏が持つ持病の『偏頭痛』が元ネタ。 ・グリルの過去 グリルは昔から現在までずっと変わらず、明るく前向きだが、無知な部分が多々見受けられ、子供のように幼稚で無邪気、非常に無鉄砲でおどけた言動が多い性格だった。 現在のマルク曰く『昔から天然の馬鹿女』。 彼女もマルクと同じく両親から虐待されていた為親の愛情を受けて育っていない。 両親がマルクによって死んでマルクと共に洞窟に入ってからは元の性格に好戦的で冷酷、かつ高飛車な性格がプラスされた。 銀河大戦のときはナイトメア軍側のほうに味方をしていたが、そのときは何もせず、惑星ハーフムーンで兄のマルクが普段住んでいる場所とは離れたところでドロシアと共に戦いなども何もしないで暮らしていた為、銀河戦士団側からもナイトメア軍側からも認知されていない。 それよりも前の銀河大戦初期に起きたナイトメアによる『マジカルーマ族虐殺事件』ではマルクに守られていた為、生き残った。 その為か、マルクはナイトメアと顔を合わせていたのに対してグリルはナイトメアと顔を合わせたことは一度も無い。 HN社壊滅後、グリルはマルクの宇宙征服の計画に賛同し、MTSの副官となった。 マルクの事は物心ついた頃から『これ以上好きになれないぐらい好きな頼りになるお兄ちゃん』と言っている。 ・戦力 何も無い空間からブロックを出現させてそれを魔法で敵に飛ばす『シュートブロック』、空中にブロックを大量に作り、それを相手の頭上から落とす『ブロックアヴァランチ』、火球を飛ばす『フレイムボール』、標的の頭上に雷を落とす『サンダーレイン』など、兄に負けず劣らずの強力な技を持っている。 相手の能力や弱点などを分析できるという特殊な能力も持っており、 敵と戦う場合はそれで相手の弱点等を調べて戦いを優位にすることができる。 相手の弱点や能力だけでなく、性格や長所・短所を調べる事もできるというが、マルクとドロシアのことだけはこの能力で分析する事はできない。 身体能力も高く、肉弾戦も得意で彼女のキックやパンチによる一撃はとても重い。 ドロシア・ソーサレス(第1.5話) ・プロフィール 声優:斉藤貴美子 一人称:『私』 年齢:人間で例えると30代後半〜40代前半ぐらい 好きなもの:グリル、グリルの幸せ、愛情、敵を精神的に苦しめること 嫌いなもの:マルク(時と場合による)、グリルの不幸 ・キャラクター設定 マルクがハーフムーンの廃墟に落ちていた古い絵画から蘇らせた魔女。 普段は落ち着いていて口数はやや少なく、生真面目な性格で、冷酷な一面もあるが、グリルの身が危険になると冷静さを失う事もある。 マルクの部下ではあるが、様々な理由からマルクとは対等の位置から話す。 その昔、グリルと共に暮らしていたこともあり、グリルに親心のような強い好意を抱いている。 足が無く、常に浮遊して移動している。 所持している『魔法の絵筆』で空間に絵を描くことが可能で、描いたものを実体化させることができ、この能力を持つことから任された彼女の組織内での仕事は『魔獣の量産』である。 しかし前述のとおり、ドロシアはグリルに好意を持っている為、彼女の行動は主に『グリルの為の行動、そしてグリルを守る為の行動』であり、基本的には『マルクはグリルにとって必要な存在』『グリルの幸せはマルクについていき、マルクの指示に従い、尽くす事』と考えている。 その為マルクに対しても好感を抱いてはいるが、状況によってはグリルを道具としか思っていないマルクに対して時々嫌悪感を持つこともあり、本心から従うのではなく、協力に留まっている。 また、マルクとグリルの二人からの頼みごとも可能な範囲で行っている。 特技は絵を描く以外にはパイプオルガンを弾く事で、マルクも絶賛する程上手い。 なお、彼女もマルクやグリルと同様に食べ物を食べなかったり眠らなかったりしても生きていける身体を持っている。 一部の性格等の設定の元ネタは漫画『デスノート』に登場する死神のレムで、これも本当は掲示板キャスフィの某スレの某氏のアイディアである、とのこと。 ・ドロシアの過去 彼女は元々銀河大戦が始まるずっと昔に描かれた宇宙最古の名も無き一枚の魔女の絵画だったが、長い年月を経て意思及び言語能力を手に入れ、それが珍しい物としてナイトメア軍に回収されたとき、ナイトメアの魔力によって実体化した魔獣とは異なる存在の怪物である。 最初は自らを自由の身にしてくれたナイトメアを主として従う形で行動していた。 ナイトメアに命令でハーフムーンに住むことになったが、そこでまだ子供のマルクとグリルに出会う(すでに性格豹変済)。 そこで兄の為に一生懸命なグリルに親心のような強い好意を抱くことになる。 銀河大戦が開戦されてナイトメアによってマルクとグリル以外のマジカルーマ族の者が滅ぼされ、マルクがナイトメア軍に入ったとき、取り残されたグリルを守る形でハーフムーンでグリルと共に静かに暮らしていた。 しかしハーフムーンでの戦いでグリルを逃がして銀河戦士団員と激突、引き分けて封印されて元の絵に戻ってしまった。 ただ、ドロシア自身はグリルを守る事が自分の目的であった為、自分を封印した星の戦士については恨んでいたりすることは無いらしい(実質グリルを守る事ができた為)。 それが現在マルクによって蘇り、『自分の行動は全てグリルの為にすることである』という条件を付けてマルク・ザ・トリックスターズに力を貸すようになった。 ・戦力 ドロシアは『魔法の絵筆』と呼ばれる特殊な道具を使って空間に絵を描き、描いたものを実体化させることが可能である。 この能力で魔獣や自身の分身である『パラソーサレス』を大量に召喚して敵と戦わせる。 また、敵を特殊な異空間に引きずり込み、その者の過去のトラウマによって傷つけられた心の深い傷に付け込んでその者が一番恐れている過去の幻を生み出して翻弄し、精神的に苦痛を与え、弱らせて戦意を喪失させる戦法も得意としている。 簡単に言ってしまえば『嫌な過去を持っている人はドロシアに勝つことは不可能』である。 このときドロシアはパイプオルガンを実体化させて弾き始める。 ドロシア曰く『恐怖心を敵に植え付けるにはこの楽器の音色が丁度良い』らしい。 こんな能力を持っていると『最強なのはドロシアなのでは?』という意見が出るかもしれないが、トラウマを持ってない人・楽な心の持ち主の人に対してはこの能力はほぼ無効だし、戦力もマルクやグリルのほうが上である為、ドロシア宇宙最強説は消える。 武力的な戦力は破壊力のある魔力球を飛ばしたり、『グライドアタック』と呼ばれる体当たり技ぐらいしかなく、少ない。 しかし、彼女はとても醜い真の姿を隠し持っているらしい…。 プランク(第2話) 『マルク・ザ・トリックスターズ』に所属する小悪魔で、マルク達の部下。 組織内に大量の数がおり、製造しておいた魔獣の世話をしたり、魔獣が暴走しないように常になだめている役目を担う。 上官であるマルクやグリル、ドロシアに対しては忠実で腰が低く、組織内の自分と同じような立場のものには普通に接するが、それ以外の者に対しては嫌味な性格になる。 口の中から様々な武器を出す事ができる上にすばしっこいので、プランク単体の戦闘能力も中々高い。 マドゥー(第14話) 『マルク・ザ・トリックスターズ』に所属する小型の魔法使いで、プランク同様マルク達の部下。 やはり組織内に大量の数がおり、役目もプランクとほとんど変わらない。 マルク達ほどではないがそこそこの魔力を持っており、単体で戦う場合は魔法を使った攻撃で相手を攻める。 他人を騙すのを一番得意としているずる賢い性格だが、流石に上官であるマルク達に対しては腰が低く、自分と同じ立場の者に対しては普通な性格である。 ちなみに足が無いので常に宙に浮いている。 銀河戦士団(または関係者) パルシバル卿(第26話) ・プロフィール 声優:野沢雅子 一人称:『俺』 ・キャラクター設定 メタナイト卿やオーサー卿と同様、銀河戦士団の生き残りである星の戦士。 メタナイト卿、オーサー卿などと共に銀河戦士団を結成した、銀河戦士団に最初期からいるメンバーでもある。 赤いモヒカンのような髪の毛(?)と緑色をした1頭身の身体、メタナイト卿と同じような黄色い瞳、水色のマントが特徴的。 最初は他の銀河戦士団員と同様に魔獣としてナイトメアの命令に従って働き、宇宙各地を荒らし回っていたが、 ナイトメアに逆らった最初の魔獣こと銀河戦士団の初代リーダーや、副リーダーのオーサー卿などの面々に説得されてナイトメアを裏切った。 銀河戦士団の中ではかつて『銀河最強の戦士』と言われていた銀河戦士団の初代リーダーに次ぐ実力を持っており、 初代リーダーが失踪した後は仲間の団員から『宇宙一の戦士』と称されていた。 しかし、彼は銀河戦士団結成当時、元々自身も含めた創立メンバーにして後の銀河戦士団の上層部の中では最も実力が低く、 その戦闘力は後の最下級兵士たちとほぼ変わらなかったが、度重なる激戦と死線を経験し、 更に日々修行を繰り返すという血の滲むような努力と不屈の気合と根性によって元々の戦闘力が高かった初代リーダーやメタナイト卿、オーサー卿らに並ぶ実力を得た。 そのため、銀河戦士団の仲間内では前述の『宇宙一の戦士』のほかに『戦士団一の出世男』などとも呼ばれ、ちょっとした有名人になっていた。 性格はぶっきらぼうで粗野、かつ口調も荒く、敬語などまず使わない上に子供があまり好きではないが、仲間に対する思いは強い。 後輩や年下の人物には厳しいことを言ったりするが、人に物事を教えるのは得意な方ではない。 そして頭の方もお世辞にも賢いとは言えない。 かつて、まだ実力の低かった頃は素手で戦う『武道家』を志していたこともあったらしい。 メタナイト卿やオーサー卿と同様に両刃の剣の使い手で、敵との戦いではこれによる接近戦を重視した戦法をとる。 その剣術の腕前は『宇宙一の戦士』と言われているとおり、メタナイト卿(但し、ギャラクシアによる補正を除いた場合に限る)とオーサー卿の二人以上である。 メタナイト卿やオーサー卿も使う、三日月のような形をした光の刃を手に持った剣から発する技『ソードビーム』も習得している他、 それとは別に剣から青白い直線状のエネルギー波を撃つ攻撃等も使用できる。 また、過去に武道家を志していた事もあったためか、体術なども戦力としている。 余談だが、前述のとおり彼は『子供が好きではない』と言っているが、彼にはすでに子供が二人いるらしい。 妻は誰であるかは明かそうとしない。 一部の設定の元ネタは『ドラゴンボールZ』に登場する、主人公の孫悟空こと、カカロットとその兄であるラディッツの二人の父親のサイヤ人・バーダック。 子供が2人いるという裏設定もバーダックから来ている。 パラガード卿(第26話) ・プロフィール 声優:東地宏樹 一人称:『私』 ・キャラクター設定 メタナイト卿やオーサー卿と同様、銀河戦士団の生き残りである星の戦士。 メタナイト卿やオーサー卿などと共に銀河戦士団を結成した、銀河戦士団に最初期からいるメンバーでもある。 橙色のポニーテールのような髪の毛(?)と明るめの紫色をした1頭身の身体、紫色の瞳を持ち、背中には濃い青色をしたマントを身につけている。 物静かで、感情はあまり表に出さない性格。 かつては他の銀河戦士団のメンバーと同様にナイトメアの手下の魔獣として宇宙を荒らし回っていたが、そこを正義に目覚めた銀河戦士団の初代リーダーや、 当時は副リーダーであったオーサー卿、そしてメタナイト卿たちに説得されて銀河戦士団を結成した。 日本刀のような形状の、非常に切れ味が強い片刃の剣を武器とする。 これによる剣術で敵と戦うが、実力はメタナイト卿やパルシバル卿に比べると少々劣り、オーサー卿やノイスラート卿と互角と言ったところ。 剣からは他の銀河戦士団メンバーも会得している必殺技『ソードビーム』を放つことが出来るが、彼の剣はその形の関係上、 ソードビームを撃つよりも近くで敵を直接切り裂いたほうが威力を発揮できるらしい。 銀河戦士団初代リーダー(第26話。名前のみ) 第26話でドロシアの話に少し出てきた存在。 銀河戦士団を結成した人物。その実力は『銀河最強』とされているらしい。 現在は行方知れずであり、メタナイト卿を初めとした元銀河戦士団員は、彼は他の団員と同様に戦死したと思っている。 第30話において、マルクの口から本名が『ギャラクティックナイト』であることが明かされた。 クレイトス卿(第28話。名前のみ) 銀河戦士団に所属していた戦士であり、『群青色の戦士』の異名を持っていた凄腕の剣士。 メタナイト卿の話によると、銀河大戦の途中に戦士団を抜け、消息が不明となっている。 メドラウト卿(第30話。名前のみ) 銀河大戦当時にドロシアを倒して封印したが、自身もドロシアの最後の悪あがきの魔法を喰らって死亡した、銀河戦士団のメンバー。 それ以外の詳細は、第30話の段階では不明である。 名の由来は『アーサー王伝説』に登場する人物・モルドレッド卿から。 その他のキャラクター ヘビーナイト(第12話) かつてソードナイトとブレイドナイトが所属していた山賊団『ナイト・バンテッド』の親分。 その重そうな外見とは裏腹に、身のこなしはかなり素早い。 また、驚異の怪力を誇っており、素手で鉄の棒を変形させてしまうほど。 やや怒りっぽいが、面倒見が良くて仲間想い、そして頼りになる性格。 巨大剣を武器としている他、ソードやブレイドが使っている剣と同じくらいの大きさの剣も持っている。 銀河大戦のときに自分達に何も言わずにどこかに行ってしまったソードナイトとブレイドナイトを山賊団の裏切り者と考え、二人のことを憎んでいる。 そして仲間達と共にグリルの『星の戦士を始末したら滅多にお目にかかれない量の報酬金を渡す』という誘いに乗ってMTSに雇われ、星の戦士に戦いを挑む。 他のメンバーであるアックスとメイスからは『オヤビン(親分)』、トライデントと元メンバーであるソードとブレイドからは『ボス』と呼ばれている。 一人称は『ワシ』。 アックスナイト(第12話) かつてソードナイトとブレイドナイトが所属していた山賊団『ナイト・バンテッド』の一員。 斧の扱いにかけては右に出る者はいないらしい。 彼の持つ斧は万能であり、接近戦に使えるのはもちろんの事、手斧やブーメランのように投げて使う事もできる。 顔の髑髏の部分は仮面のように見えるが、仮面ではない。 性格は陽気で少しおっちょこちょいだが、表情豊かである。 細かい事や堅苦しい事、面倒くさい事は嫌いなほう。 山賊団の仲間達と共にMTSに雇われ、星の戦士討伐計画に乗り出す。 山賊団の他のメンバー、そして元団員のソードとブレイドからは『アックス』と呼ばれている。 一人称は『俺』。 メイスナイト(第12話) かつてソードナイトとブレイドナイトが所属していた山賊団『ナイト・バンテッド』の一員。 ヘビーナイトに次ぐ怪力の持ち主で、カービィとほぼ同じぐらいの大きさはあるチェーンハンマーを軽々と振り回せる。 普段は気さくでちょっとドジな性格だが、怒ると一変し、冷徹で情け容赦の無い性格になる。 山賊団の仲間達と共にMTSに雇われ、星の戦士討伐計画に乗り出す。 山賊団の他のメンバー、そして元団員のソードとブレイドからは『メイス』と呼ばれている。 一人称は『アッシ』で、『ダス』が口癖。 トライデントナイト(第12話) かつてソードナイトとブレイドナイトが所属していた山賊団『ナイト・バンテッド』の一員で、ヘビーナイトの補佐をする副隊長的存在。 メンバーの中では最も賢い為、副隊長であると同時に『参謀』という役割についており、主にナイト・バンテッド活動の計画立てなどは全て彼が担当している。 三又の槍を武器としているが、この槍の先は何故か電気を帯びており、突き刺した相手の体内に電気を流し込んで感電させる事もできる。 この槍は接近戦のほかには投げて使うこともでき、スペアが何本もあるらしい。 普段は冷静な性格だが、興奮するとやや発狂気味になる。 山賊団の仲間達と共にMTSに雇われ、星の戦士討伐計画に乗り出す。 山賊団の他のメンバー、そして元団員のソードとブレイドからは『トライ』と呼ばれている。 一人称は『俺』。 ジャベリンナイト(第12話) かつてソードナイトとブレイドナイトが所属していた山賊団『ナイト・バンテッド』の一員。 性格はやや凶暴で好戦的らしい。 実はメカ生命体で普段は『ラジャー』、『マックス・ラジャー』としか言わず、他の発言も単語のみであり、口数が非常に少ないかなりの無口である。 足が無いので飛び跳ねたり、宙に浮いたりしながら移動する。 火の点いた槍を武器としているが、この槍は体内で製造しているらしいので、数に限りが無い。 また、槍は『投げる』というよりも『撃って』おり、しかも撃つ際には標的をロックオンしているので狙いは正確。 大きなダメージを受けると機能を停止する。 山賊団の仲間達と共にMTSに雇われ、星の戦士討伐計画に乗り出す。 山賊団の他のメンバー、そして元団員のソードとブレイドからは『ジャベリン』と呼ばれている。 かなりの無口だが、一人称は『俺』としているようだ。 なお、『口数が少なく、口癖がある』という設定の元ネタは『トランスフォーマー ビーストウォーズU』に登場するデストロン所属の戦士『空爆兵BB(ビービー)/護衛隊長マックスビー』。 ドロッチェ・ドロチューズ男爵(第13話。名前のみ) 惑星フロリアに住んでいる名門貴族『ドロチューズ家』の10万代目当主。 マルクが調べたデータによると魔法の杖を使う事ができ、高い戦闘能力を持っているらしい。 そんな能力を見込んだマルクが彼の屋敷を訪問したが、彼は既に召使い達と共に失踪しており、どのような人物であるかは不明である。 チューリン(第13話。名前のみ) ドロッチェ男爵の屋敷で働いていたという召使い。 マルクが言うには複数存在するらしい。 主人の男爵と共に失踪しており、行方は不明。 女王ミコニア(第23話。小説中では名前で呼ばれず) ・プロフィール 声優:西村ちなみ 一人称:『私(読みは『わたくし』)』 年齢:人間で例えると20代後半ぐらい ・キャラクター設定 惑星リップルスターに住む妖精達のトップである女性。 名前の通り巫女のような格好をしており、ブカブカの王冠や眼鏡を着けている。 この王冠と眼鏡は事あるごとにどちらかがズレてしまう。 普段は妖精族らしく穏やかでのんびりとした性格だが、大事件が起こると性格が180度変わり、真面目で勇敢な性格になる。 リップルスターに住む妖精達の中では『戦闘型』に分類され、掌から火球や氷の魔力弾、電撃、エネルギー波などの攻撃魔法を放って敵を攻撃することができる。 その戦闘能力はかなり高く、エスピリトを撃破した『宇宙最強の魔獣』を自称している機械昆虫魔獣サイボーグボーラルや、『宇宙で2番目に強い存在』を自称するMTSの副官・グリルを追い詰めてあともう少しで倒せるところまで追い込み、その後グリル達の不甲斐なさに呆れて現れ、直接戦いを挑んできたMTSの首領・マルク(変身前)と互角に戦えるほどであり、少なくとも現在の星の戦士達の数倍以上強い。 また、惑星で暮らしている全ての妖精と意思疎通しており、どんなに遠くにいても他の妖精が危機に陥っているとそれを感じ取ることができる。 MTSが惑星を去った後は星を復興するべく尽力しているらしい。 『星のカービィ64』原作に登場した女王と彼女は同一人物だが、原作では本名なし。 エスピリト(第23話) ・プロフィール 声優:水橋かおり 一人称:普段は『僕』、ミコニアと話すときは『私』』 年齢:人間で例えると12〜13歳ぐらい ・キャラクター設定 惑星リップルスターに住んでいる妖精族の一人で、女王のミコニアに仕える家来。 立場は妖精達の中で女王に一番近い立場とされる側近にして兵士達のリーダーと言える兵士長である。 性別は男性で、ミコニアに絶対の忠誠を誓っており、しっかりとした真面目な性格。 少年のような容姿で、暗い青色の服を着ており、その上に濃い茶色のマントを羽織っているという、少し地味な服装をしている。 ミコニアに惑星全体の様子の状況報告をすることや時々女王に代わって星の住人である他の妖精達をまとめること、ミコニアを守ること等が主な役割のようだ。 魔法を使う事のできるリップルスターに住む妖精族の中ではミコニアや彼女に仕える他の家来の妖精達と同様に攻撃魔法や防御魔法を使うことに特化している『戦闘型』であり、魔力弾やエネルギー波などを掌から撃つ攻撃魔法や、バリアーを張る防御魔法を使って敵と戦う。 総合的な戦闘力はミコニアに劣るものの、他の戦闘型の妖精達の中では最も高い実力を持つ。 また、遭遇した相手の強さなどを本能的に感じ取る力を持っている。言葉遣いは、ミコニアに対しては敬語を崩さないが、それ以外の妖精達に対しては普通に話す。 リップルスターに襲来したMTSとの戦いでは、最初はミコニアの護衛に専念しており、部下に指示を出しているだけであったが、その後ミコニアの命令でプリステスと共に外に出て他の兵士達の救援に向かい、MTSの魔獣達と戦っていたが、途中上空を通り過ぎていったサイボーグボーラルを見て本能的に危険を感じ取り、すぐに追いかけて城に先回りし、城内で女王を守るべく彼と対決するが、敗退してしまう。 そして止めを刺されそうになったところをミコニアに助けられる。 MTSが惑星を去ってからはミコニアやプリステス、他の妖精達と共に復興作業をしているらしい。 なお、男性の妖精は設定上は彼以外にも何人か存在しているが、小説の物語中では男性の妖精は彼一人しか登場していない。 名の由来はポルトガル語で『精霊』を意味する言葉『Espirito』から。 プリステス(第23話) ・プロフィール 声優:桑谷夏子 一人称:『私』 年齢:人間で例えると16〜17歳ぐらい(ただし実際は見た目が老けてないだけで、もっと長生きである ・キャラクター設定 リップルスターに住む妖精の内の一人で、性別は女性。 輝く銀色の長髪と賢者が着ているような青いマントが特徴。 エスピリトと同じく、ミコニアに仕えている戦闘型の妖精。 だがエスピリトとは違って普段は城に居らず、街で占い師として働いており、エスピリトとはまた別に情報集めを行っている。 災害などの事件が起こった際はエスピリトと一緒に行動する事が多いらしい。 武器は目くらましに使用する事ができる激しい閃光やエネルギー弾といった攻撃魔法ではあるが、単体での戦闘能力はミコニアを除けば妖精達の中では最強であるエスピリトと比べてかなり低く、前線に出て活動するタイプとは言えない。 戦闘型の妖精にしては珍しく、一般型の妖精が持つような不思議な超能力を持っており、主なものに相手の心を感じ取る読心能力、事前にMTSの襲来を予知した少し先の未来を見ることができるちょっとした予知能力(但し、この能力は大雑把なものである為、細かいことや肝心な未来を予知できなかったりする)、自らの体力を削って他人に分け与え、その対象の傷や病気、毒などを癒す回復系の能力がある。 特に予知能力に関しては予知した事が必ず、それも今までずっと当たっていて外れた事がないらしく、他の妖精からは信頼されている。 また、星の戦士達と同様に見かけによらずかなりの長生きで、150年ぐらい前から今と外見が全く変わっていないらしいという噂があるが、本当のことは不明である。 MTS襲撃時にはエルギガンデスやラガルトンシリーズの魔獣、アンドロンシリーズの魔獣を相手に活躍したが、サイボーグボーラルと対峙した際には彼に吹き飛ばされ、一瞬で倒された。 MTSが侵略を一旦諦めて帰ったあとは荒らされた星の復興作業を行っている。 一部の設定の元ネタは『ファイアーエムブレム 暁の女神』に登場する『暁の巫女』の異名を持っている、光魔法を操る女魔道士ミカヤ。 名の由来は英語で『巫女』を意味する言葉『Priestess』から。 企画時の名称は『セレム』 リボン(第23話。初登場時の名称は“妖精の少女”) ・プロフィール 声優:水樹奈々 一人称:『私』 年齢:」人間で例えると7〜8歳ぐらい ・キャラクター設定 惑星リップルスターに住んでいる幼い妖精の少女。 性格はとても臆病で泣き虫。 惑星の住人である他の妖精達と協力し合って平和に仲良く暮らしていたが、なんらかの理由で戦いが始まる前の4日の内に逃げられなかったらしく、街を破壊していたグリルとサイボーグボーラルに怯える。 そしてグリル達2人に見つかり、殺されそうになるが、襲ったグリル自身が彼女の事を『自分達に逆らわない者の命はできるだけ奪わずに上手く利用するのが尊敬する兄のポリシーである』と判断して見逃した為、命を救われた。 彼女は妖精達の中で種類は『一般型』に分類される為戦闘能力は皆無ではあるものの、その変わりに他の一般型の妖精と同様に他者の傷を癒す回復魔法を使えるらしいのだが、小説中では未使用である。 バウファイター(第25話) ある日、ププビレッジに姿を現した一頭身のハウンド犬のような姿をした人物。 その名前は宇宙中に知れ渡っていると言われているベテランかつ老齢の格闘家で、父親が死んで孤児となったナックルジョーを育てて、彼に自分の持つ技を授けたのもこの男である。 そのナックルジョーからは『爺さん』、ナックルジョーと同様に自分の弟子であるデッシーからは『師匠』と呼ばれている。 性格は普段はよく見られるお爺さんらしくてのんびり屋で優しく、老人口調で喋り、少々ボケ気味で、そして会話を少し強引に、 一方的に進めてしまうような感じではあるが、武術に関してだけはかなり真面目であり、修行のときになるととても厳しくなる。 カービィやメタナイト卿のことについては実際に会う前からすでにナックルジョーから話を聞いていたため、名前などは会う前から知っていた。 習得している技はナックルジョーも使用するスマッシュパンチなどの技のほかにストレートパンチにジャンプ攻撃、掴みからの両手(耳)叩き、 そして自らが500年かけて編み出したと言っている『究極の技』こと『パワーショット/メガパワーショット/ギガパワーショット』がある。 ポップスターには、一番弟子であるナックルジョーから聞かされていたカービィやメタナイト卿と顔を合わせるためにとある星から宇宙船でやってきたが、 MTSによって洗脳され、ポップスターに送り込まれた後、洗脳から解放されたナックルジョーがポップスターに留まっていたため、偶然にも彼と出会う。 そして彼に『お前に究極の技を教えてやりたい』と言い出し、星にしばらくとどまり、彼に前から教えようと考えていた上記の究極の技ことパワーショットを習得させた。 小説中では触れられないが、実はナックルジョーの父親ことジェクラとは昔から知り合い同士であり、ナックルジョーを引き取ったのも、ジェクラが生前、 彼に『自分にもしものことがあったら子供を引き取り、育ててくれ』と頼んでいたためである (因みに、周囲に弟子入りを許可し始めたのもナックルジョーが少し育ってからであり、前述にもあるとおりナックルジョーが最初の弟子である)。 一部のキャラ設定は『ドラゴンボール』に登場する亀仙人を初めとした各版権作品の老齢の武術の達人が元ネタとなっている。 原作ゲーム作品では『星のカービィ 鏡の大迷宮』及び『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』に登場する中ボスである。 デッシー(第25話) バウファイターの弟子。 2足歩行で2頭身の小柄な子犬のような姿を持ち、両手には常にボクシンググローブをつけている。 バウファイターのことを『師匠』、ナックルジョーのことを『先輩』と呼んで慕っており、尊敬している。 のんびり屋でボケ気味な師匠とは違い、礼儀正しくてやや謙虚な性格(いわゆるよくありがちな後輩キャラ)で、 他人と会話するときは敬語を崩すことはなく、殆どの相手には『さん』付けをする。 師匠であるバウファイターや、友達であり先輩でもあるナックルジョーとの仲はとても良いと思われる。 バウファイターと同じく、時々自分たちが住んでいる星に帰って来るナックルジョーからカービィやメタナイト卿の話は聞いていたため、 カービィたちとはポップスターに来る前までは会ったことはなかったが、名前などについては実際に会う前から知っていた。 使用する技はナックルジョーと同様にすべて師匠のバウファイターから教わったものではあるが、 バウファイターやナックルジョーと比べると少し未熟なのか、使える技のレパートリーはその二人よりも少なく、 まだ『ライジンブレイク』や『パワーショット』などの大技を習得するほどの実力は持っていないらしい上に、 背の低さが災いして接近戦のリーチが短いという弱点も持っているが、 先輩であるナックルジョー及び他の弟子たちに負けないように日々修行を重ねて一人前の格闘家になろうとしている努力家である。 原作ゲーム『星のカービィ 鏡の大迷宮』及び『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』に登場するザコキャラで、小説と同様に『バウファイターの弟子である』という公式設定が存在する。 惑星ケビオスのキャピィ族(第28話) この小説におけるキャピィ族は、現実世界における『人間』のような存在であり、ポップスター以外の惑星にも住んでいるという設定。 28話では登山客である複数のキャピィとそのキャピィを助けにきた山岳救助隊のキャピィが登場しており、MTSの魔獣に脅されていた。 しかし、たまたま近くを通りかかったという別の魔獣が来たどさくさにまぎれて全員逃げ出していた。 その時の別の魔獣曰く、既に洗脳を施す力を持つ魔獣によって洗脳済みとなっているらしい。 ジャクソン(第29話) ・プロフィール 声優:武田航平 一人称:『俺』 年齢:人間に例えると20代前半 好きなもの:純粋な愛(恋愛などの『お互いが両想いの愛』のこと)、宇宙全ての女性、音楽、バイオリン、オムライス 嫌いなもの:偽物の愛(恋愛ではない、『無理矢理な愛』のこと?)、糸蒟蒻、コーヒー、生意気な男 ・キャラクター設定 ププビレッジに突然現れた、音楽と女性をこよなく愛する見た目は2頭身で茶髪のイケメン、そして茶色のスーツの下にワイシャツを着た謎の人物。 職業はバイオリン製作者兼音楽家と自分で言っているが、定職に就いている様子が全くなく、自称『1000年に一度の天才』、『演奏は10億デデンの価値がある宇宙一のバイオリニスト(金額は時々変わる)』。 性格は細かい事が嫌いで明るく楽観的、陽気でお調子者、軽くて少々ナルシストでオレ様タイプ気味、キザかつ底抜けの自信家であり、かなりの女性好きかつ女たらしの超ナンパ男で、常に女性の事しか考えておらず、それらを全く隠すことをせずにいつもニヤついているオープンスケベ。 女性を見かければ相手が誰であろうと構わずに見境なく声をかけ、少しでも会話が弾むと相手は自分のことが好き(両想い)であると一方的に勘違いして、自分の格好良い(活躍する)ところを見せようと躍起になる。 特に好みなのは『若くて綺麗で凛々しい女性』であり、『自分の手に全宇宙の女性の未来がかかっていて、自分の愛が全宇宙の女性を救う』と思い込んでいる。 ナンパに関しては戦闘中などの緊迫した場面でも空気を読まずに行って女性を口説こうとするため、とてもタチが悪い。 更に店に行けば自分の演奏を店主に聞かせて代金を踏み倒すという、非常にフリーダムでデタラメな私生活を送っているらしく、他人に迷惑をかけても気にせず何処吹く風、己の欲望のままに生きている自由奔放かついい加減な男のようだ。 噂ではこんな性格の彼によって人生を狂わされた者も多いというが、真相は不明。 なお『男がやってはいけないのは女の子を泣かせる事』、『女の子と喧嘩するときは泣かない程度に手加減をすること』、『傷ついた女の子にはやさしい言葉をかける』という3つの教え(?)をポリシーとしているらしい。 自分に楯突く生意気な男は嫌いだが、自分を慕う男に対しては『スペシャル・レッスン』、『スペシャル・クエスチョン』などと称して女性との付き合い方など意味の分からない変な事を積極的に教えようとする。 また、コックカワサキの料理を美味と言うなどやはり何かがおかしい人物(カワサキの料理を美味と言ったのは大好物のオムライスを食べたからであるという可能性もあるが、そもそもカワサキは時々料理に使う調味料を間違えていたりすることもあるのでやはり味覚が怪しい)。 しかし、その女性をナンパするときの態度は、一部どことなく相手の女性を心の底からリスペクトしているのではないかと思われる言動と、普通の女性好きの男とは何かが違う部分もあり、彼自身は表面上はヘラヘラしているが、その言葉の一つ一つをよく聞くと、『ただのナンパ師』という言葉では済まされない器の大きさと、心の奥底に秘めている何かを感じ取れる人物。 だがその一方で自分が興味の無いことに関しては非常に冷めていて、そのような興味の無い事にはかなり無関心な面もあったりする。 性格等の元ネタは「仮面ライダーキバ」に登場する主人公の紅渡/仮面ライダーキバの父親・紅音也。 名前の元ネタは3本の角を持った姿が特徴的な、実在するカメレオンの一種『ジャクソンカメレオン』から。 無の支配者(第30話。名前のみ) 第30話においてマルクの口から存在が明かされた。 どうやらかつて孤児となったマルクとグリルに力を与えた、棺桶に封印されていた『声の主』らしいが、30話の時点では詳細不明。 この小説に登場する魔獣 砲台魔獣モトシャッツオ(第1話) MTSが一番最初にデデデ大王に(無料で)送った機械の魔獣で、自走式の大砲。 ププビレッジで平和な日々をすごしていたカービィを襲撃した。 主砲から威力は低いが連射が可能な砲弾を撃つ。 言語能力は無いが人工知能を持っており、敵をしつこく追いまわす。 家畜魔獣マッスル・シープ(第2話) レン村長の牧場の羊達が、マルクが放った黒い雷に打たれたことで邪悪化し、合体して誕生した魔獣。 上半身は大柄で筋骨隆々だが、下半身は短足というアンバランスな体型の羊人間といった容姿。 主に大木のように太い腕を使っ たラリアット等の攻撃を繰り出してくる。 言葉は喋れず、『グメェェェーー!!』と鳴く。弱点は腹の部分である。 光線魔獣レーザム(第3話) MTSが作り出した魔獣。 三角形になるように並んだ3つの目玉と4本の腕を持つ機械の球体という奇妙な姿の魔獣で、宙に浮いている。 目玉からは炎属性、電気属性、毒属性のレーザーを、4本の腕からは闇属性のレーザーを発射して攻撃する。 装甲は非常に強 固だが、発射したレーザーが跳ね返って(跳ね返されて)自分に当たると大きなダメージを負ってしまう。 機械生命体であり自我を持っているが言葉は喋れず、『ビギュビギュビギュー』という変な合成音声の鳴き声を発する。 『レーザーボール』という小型の魔獣を複数従えている。 光線魔獣レーザーボール(第3話) MTSが作り出した魔獣でレーザムの手下。 オレンジ色の球体のような姿をしている。 普段はレーザムの周りを複数で浮遊している。 体を発光させてレーザーを撃つ事ができるが、レーザムとは違って電気属性のレーザーしか撃てない。 装甲はレーザムほど頑丈ではなく、通常攻撃でも撃退できる。 鋼鉄魔獣アイアンマム(第5話) MTSが作り出した魔獣。 姿は『星のカービィ スーパーデラックス』のミニゲーム『かちわりメガトンパンチ』に登場した個体に近い。 そしてゲームとは違い、アニメ版のマッシャー並みの巨体を持つ。 巨体に似合わぬ大ジャンプをしてから着地と同時に発生させる地割れ、押し潰し、自由に飛ばすことのできる腕によるパンチ技が主な戦力。 また、全身が鋼鉄のように硬く、敵のあらゆる攻撃を弾き返してしまう。 言語能力は持たず、『アイアンマ〜ム!』と鳴く。 妖精魔獣オリクネ(第5話) MTSが惑星アクアリスの北方の海に生息するハダカカメガイを魔法で生物兵器に改造した魔獣。 元の生物がハダカカメガイというプランクトンである為、大きさは非常に小さい。 獲物が近づくと本来のハダカカメガイも持つ『バッカルコーン』と呼ばれる触手を頭部から伸ばしてそれを獲物の体に突き刺し、血液を吸い取る。 マルクはこの魔獣をグリルのおねだりで作ったのだが、デデデにも気に入られてしまい、量産して送りつけた。 妖精魔獣ビッグオリクネ(第5話) 大量にダウンロードされたオリクネにマルクが黒い雷を浴びせて集合・合体・巨大化させた物。 水中だけでなく空中を浮遊することができるようになり、バッカルコーンによる攻撃も強烈なものとなっている。 しかし、元の魔獣であるオリクネがとても弱い為、巨大化してもあまり強くはない。 植物魔獣ローズラブリー(第6話。小説中での名称は“バラの魔獣”) ウィスピーの森に生えていた一輪のバラの花がMTSの黒い雷を浴びて魔獣化したもの。 姿は以前現れたHN社の魔獣・ラブリーに似ているが、ラブリーとは違って手の込んだ改造を受けていない為言語能力は持っていない。 蔦から特殊な毒を対象のものに注入して魔獣化させる能力を持っている。 攻撃手段は以前のラブリーよりも多彩で、花弁を回転カッターのようにして敵を斬りつけたり、蔦を伸ばして触手のようにしたり、小さくて鋭いトゲを飛ばしたり、頭部から強酸性の消化液や粘液を飛ばしたり、頭を急激に伸ばして顔の周りの花弁を閉じて獲物を動けなくした後、花弁に力を入れて締め付けるようにして攻撃してきたりする。 25話でもチクタクが呼び寄せた魔獣として別個体が登場。 能力そのものは第6話の個体と変わらない。 ゴライアス(後述)に加勢し、主にシリカと戦う。 彼女を蔦と粘液による攻撃で苦しめたが、現れたナックルジョーのパワーショットの一撃で倒された。 樹木魔獣ウィスピーウッズ・リベンジ(第6話) ローズラブリーが注入した特殊な毒によって魔獣になってしまったウィスピー。 頭の葉が毒々しい紫色に染まっており、毒リンゴやリンゴ爆弾、毛虫をぶつける攻撃や、口からの息を小さな竜巻に変換し、それを飛ばす攻撃ができるようになっている。 根っこによる攻撃も通常のウィスピーよりも激しい。 切り裂き魔獣J・アックス(第7話) マルク・ザ・トリックスターズが作り出した2頭身の人型の魔獣。 赤い頭髪で不気味なマスクを被り、左手が巨大な斧になっているジェイソンのような容姿。 マスクの下の素顔は真っ黒で、目や鼻は無い。 パワーはかなりのものだが、低級の魔獣である為知能は低い。 狂暴で血を見ると興奮する性格。 言語能力は持っており、謎の言語(スペイン語)を喋る。 攻撃手段は斧をブンブンと振り回すだけ。 この斧は普通の斧とほとんど変わらないので、岩などの硬すぎる物は斬れない。 25話においてもチクタクが呼び寄せた魔獣として別個体が登場。 ゴライアスやティンダロス(2匹の詳細は後述)、ローズラブリーと共に現れ、協力してカービィとシリカを追い詰めたが、新技の『パワーショット』を習得したナックルジョーの前に敗れる。 切り裂き魔獣チェンソー・J(第7話) J・アックスと同族であり、同時に相棒的存在の魔獣。 J・アックスと同じく赤い頭髪で不気味なマスクを被ったジェイソンのような容姿。 やはりマスクの下の素顔は真っ黒で、目や鼻は無い。 他にもJ・アックスと同じく普段から至って狂暴だが血を見ればさらに興奮する性格で、謎の言葉(スペイン語)を喋ることもできる。 唯一の違いは武器で左手に斧ではなくチェーンソーを装備しているところ。 とにかく何でもかんでも切り裂くことを好んでいるが、低級魔獣である為か知能は低く、戦闘の時はチェーンソーをがむしゃらに振り回してくるだけである。 J・アックスの斧と同じようにこのチェーンソーは普通のチェーンソーとほとんど変わりないので、岩などの硬すぎる物は切れない。 暗雲魔獣クラッコリベンジ(第8話。小説中での名称は“クラッコに似た魔獣”) MTSが独自で入手したHN社のクラッコのデータを再生させ、更にマルクの魔力によって強化したことで誕生した魔獣。 この魔獣が現れると周囲は雨雲に包まれて大雨が降る。 以前のクラッコとの見た目の違いは目の色が赤色っぽくなった点と、棘が白と黒の縞模様になった点、雲の色が紫色になった点である。 以前のクラッコとは違って耐久力が大幅に強化された為(それでも前のクラッコも一応ソードビーム5発でようやく倒れたほどでタフではあったが)、以前のクラッコがとっていた『台風のような雲の中から雷を落として敵を攻撃する』という戦法ではなく、敵の目の前に姿を現して直接対決を挑む戦法をとる。 その為以前のクラッコよりもよく動き、とても堂々としている。 ただ、『邪魔者だけを始末してこの事に無関係なものは殺さずにうまく利用して星の戦士達に美しく勝つ』ことを心情にしているマルクの考えで前のクラッコよりも正確にカービィを攻撃する性質になっている為、周囲に大雨による被害以外の迷惑をかけない安全な魔獣になってしまっている。 また機動性が抜群になっており、電撃攻撃の威力も以前より数倍強くなり、新戦力としてゲームのように雨粒を弾丸のように飛ばしてきたり、オリジナルとして体の棘を飛ばす攻撃もプラスされている。 以前のクラッコと同じく、言語能力は持っていない。 猟犬魔獣ティンダロス(第9話) MTSが作り出した魔獣で、惑星メックアイの軍用犬として使われていた犬の一種を魔法で魔獣化させたもの。 ただ、カービィ世界の生物である為、チリドッグと同じように足首はない。 素早い動きと異常に発達した鋭い牙と裂けた口による噛み付き攻撃、太くて伸縮自在、そしてシリカの装着しているプロテクターをも貫通することができる鋭く尖った舌、背中を突き破って伸ばす無数の触手、多少の外傷にはまるで応えない恐るべき耐久力が戦力。 魔獣化したことによって普通の犬に比べて胃酸濃度が数倍までに上昇しており、大量のエネルギー摂取(食物の素早い消化吸収)が可能になっている為、常に強い空腹感を抱えていて絶えず飢えている。 そして非常に執念深くて凶暴な性格で、獲物のにおいを知覚するとその獲物を捉える、または自身が死ぬまで永久に追い続ける。 名前の元ネタは言うまでもないが『ティンダロスの猟犬』。 『裂けた口と背中から伸ばす触手』の設定の元ネタは『バイオハザード4』に登場する寄生体プラーガに寄生された野良犬であるコルミロス。 23話でもMTSが惑星リップルスター襲撃時に投入した魔獣の内の一種として別個体が2体登場。 戦力は1体目と変わらない。 妖精達に戦いを挑んだが、2体とも攻撃魔法によって倒された。 25話ではチクタクが呼び寄せた魔獣として9話や23話と別の個体が登場。 ゴライアス(後述)やJ・アックス、ローズラブリーと共に暴れ、主にシリカと対決。 他の魔獣と共にカービィとシリカの二人を追い詰めたが、修行を終えて駆けつけたナックルジョーの パワーショットの前に消し飛んだ。 洗脳魔獣ブレノウ(第9話) マルク・ザ・トリックスターズが作り出した2頭身の人型の魔獣。 毒々しい刺繍が目立つ緑色のローブを羽織った老人のような姿をしている。 相手の目の前に立つと怪しげな呪文を唱えて相手を洗脳する。 洗脳の力は、どれだけ正義の意志が強い者でも簡単に洗脳できるほど強い。 ただし、洗脳は頭にある程度の物理的なショックを受けるか大きなダメージを受けることによって解けてしまう。 主な攻撃手段は、小さな爆発を起こしたり、吹雪を発生させる等の攻撃魔法。 しかし防御手段は持っておらず、かなり打たれ弱いのが弱点。 頭も良く、言語能力を持っている為言葉を話す事が可能。 格闘魔獣ナックルジョー(第9話) マルクの部下である洗脳魔獣ブレノウによって洗脳されてしまい、魔獣化したナックルジョー。 HN社の魔獣だった時と同じく、身体全体の色が変わってしまっており、さらに目は瞳が消えて色も真っ赤になってしまった。 洗脳前よりも増して好戦的になり、情け無用の非情な性格になっている。 元々の強さは健在で、『スマッシュパンチ』や『ライジンブレイク』などを連発してくる。 言語能力は失っており、うなり声や吠え声をあげることしかできなくなっている。 洗脳を解けば、目の部分や身体の色、性格は元に戻る。 銃撃魔獣シリカ(第10話) ナックルジョーと同じく魔獣『ブレノウ』によって 洗脳され、魔獣化してしまったシリカ。 やはり目は瞳が消えて真っ赤になり、肌の色が毒々しい薄紫色になってしまっている。 主な武装は両手に持つ2丁のビームマシンガンと両肩に装着されたバックユニット、腰のホルスター部分に隠されたビームソード。 洗脳前に使用していた改造銃はバックユニットの背部に取り付けられている。 バックユニットにはミサイルポッドとビーム砲、高出力ジェットブースターが内蔵されており、そこからミサイルとエネルギー弾をガンガン撃って攻撃してくる。 殆どの武装はマルクが魔法で作り出したもので、特にビームマシンガンとバックユニットのビーム砲はエネルギー切れを起こさないという特徴を持っている。 性格は魔獣ナックルジョー同様、洗脳前以上に非情で好戦的になっている。 やはり、洗脳が解ければ体色などは元に戻る。 バックユニットの設定は『ゴジラ×メカゴジラ』に登場したメカゴジラ(3式機龍)の背負っているものが元ネタ。 妖精魔獣ロロロ・リベンジ&ラララ・リベンジ(第12話) MTSが放った黒い雷の影響で、魔獣としての本来の性格を取り戻したロロロとラララ。 体色が雷を浴びる前よりも毒々しいものとなっている。 雷を浴びる前と同じくこの2体は飛行能力程度しか持っていないが、物を投げつけてカービィを攻撃する等、性格がかなり攻撃的になっている。 監視魔獣パラマター(第13話) MTSが魔法ビデオカメラの後継機として作り出した、花のような姿に一つ目があるメカの魔獣。 性能はドクター・エスカルゴンが作り出したメカホッパーとほぼ同じだが、こちらは宇宙規模で映像を惑星ハーフムーンのMTS本拠地のシアタールームに転送できる上、マルクまたはグリルの魔法で遠隔操作されており、メカホッパー同様いざと言うときには自爆する事もできる。 姿から分かるように、花に擬態する。 出典は『タッチ!カービィ』でドロシアソウルが放つザコキャラの『パラマター』。 ミイラ魔獣ミフライガー(第14話。小説中での名称は“ミイラ男”) ・プロフィール 声優:大川透 一人称:『俺』 ・キャラクター設定 キュリオ氏が発掘して家に持ち帰っていたミイラがMTSの黒い雷を浴びて魔獣化したもの。 3頭身のミイラ男に体中に青いバラやデスマスクのような装飾がつき、背中には半透明な虫の羽が2対生えた姿をしている。 HN社のミイラ魔獣のマンビーズのように一つ目で、包帯の間から不気味に光る紅い目を覗かせている。 全身の包帯を触手や鞭のように扱う事ができ、これで相手を鞭打ったり、相手の身体に巻きつけてそのまま拘束した相手を地面や柱に叩きつける豪快な攻撃も可能な他、この包帯を巻きつけた対象の相手から体力を吸い取ってしまう事もできる。 それ以外には、目から相手の首から下を一定時間硬直させてしまうオレンジ色の怪光線を発射したり、顔面からは衝撃波を放ったり、口から毒ガスを吐いたりする。 また、体中についているデスマスクは相手に飛ばすこともでき、これを顔に貼り付けられた者は彼の意のままに操られてしまう。 洗脳された者は、本体であるこの魔獣が倒れるまで元に戻って解放されることはない。 黒い雷から生まれた魔獣にしては珍しく、知能が高くて言語能力を持っている。 生まれて間もないのに何故かMTSのことを知っていた。 一部の設定は、『劇場版仮面ライダーキバ』に登場するマミーレジェンドルガが元ネタ。 量産型機械兵器魔獣アンドロンシリーズ(第15話。小説中での名称は“ロボットの集団”) MTSが惑星メックアイの施設で量産しているロボット魔獣。 宇宙のMTS支配下にある惑星各地に配備されており、戦闘時に主力魔獣達の援護をする目的で設計・製作された。 人工知能によって動く無人機のロボットで、大きさは2頭身でソードナイトやシリカと同じくらい。 4種存在し、基本デザインは同じであるが各種ごとにカラーリングと武装が異なり、接近戦を行う際には頭部に搭載された対象認識用のカメラを保護するべくカバーが降りて来る仕組みになっている。 また全種とも飛行能力を有し、飛行時は脚部がスラスターに変形する。 元々惑星に配備された魔獣の援護が目的である為か、1体1体の戦闘力はやや低めであり、装甲もあまり頑丈ではないらしく、ミサイルランチャーなどの爆発物を数発喰らっただけで壊れ、特別に強い高威力の武器ならばほぼ一撃で粉砕できてしまうらしい。 ププビレッジにはデデデ大王が購入したものが登場し、1種につき8機編成の全部で32機が送り込まれた。 なお、値段は1機1000デデンであり、超格安価格である。 元ネタは実写映画の『アイアンマン2』に登場する軍需企業『ハマー・インダストリーズ』が作った量産型遠隔操作式ロボットのドローン。 名の由来は人造人間を意味する英語『アンドロイド』と、オスのハチまたは無人機を意味する言葉であり、元ネタであるドローンとの合成語。 23話ではドロシアによってラガルトンシリーズと共に量産されて惑星リップルスターへ送り込まれたが、妖精達によって全滅させられた。 タイプT型 陸戦用に作られたアンドロンで、シリーズ中最もポピュラーな基本形。 武装として右腕に爆発力の強い弾丸を放つグレネードランチャー、左腕に連射力の高いマシンガン、左肩に超射程スナイパーキャノン砲を装備している。 キャノン砲発射時には反動制御の為、脚部の接地面が変形し拡大する。 カラーリングは黄土色。 タイプU型 両肩に計18発、両腕に計6発のホーミングミサイルを搭載したミサイルポッドを装備している地対空戦闘タイプのアンドロン。 他の種類とは違ってこれと言った特色(武器以外の特殊装備)が無く、地味であるが、今のところ実用性は高いほうである。 カラーリングは紺色。 タイプV型 空中戦に運用する事を考えて作られたアンドロン。 両肩と両腕にそれぞれ収納式ミサイルを装備している。 足の接地面だけでなく、背中にもジェット・パックが内蔵されている為、他の機種よりも高い飛行能力を持つ。 カラーリングは黒色。 タイプW型 他の3機種よりも高性能なAI(人工知能)を搭載し、更に戦略的な行動プログラムが練られるように設計されている本格戦闘タイプで指揮官機的存在のアンドロン。 まだ試作機である為未完成ではあるが、戦闘能力は最も高く、武装として両肩にレーザーキャノンが装備されている他、接近戦時の為の電磁シールドが両腕に隠されている。 カラーリングは迷彩色。 騒音魔獣チクタク(Mr.チクタク)(第15話) ・プロフィール 声優:茶風林 一人称:『私(読みは『わたし』、『わたくし』どちらとも)』 好きなもの:MTS上部の者、MTSを支援する者、権力、威張る事 嫌いなもの:MTSに逆らう者 ・キャラクター設定(ネタバレを含む文章があるので注意) MTSが作り出した高い知能と言語能力を持つ上級ランクの魔獣で偉大なるMTS首領の『代弁者(通称スポークスマン)』を名乗っている。 性格は欲深で、組織内での権力を求めるエゴイスト(利己主義者)らしい。 その為、マルクの代弁者であることをいつも自分より権力の無い者や、MTSに逆らう者(主に星の戦士)に対して自慢している。 直属の部下魔獣達がたくさん存在するらしく、それは彼の権力を表している。 しかしその一方、実は小心者でMTSの強い者の後ろについて歩くような腰巾着タイプでもある。 利用客であるデデデ大王とドクター・エスカルゴンにはMTSの良さを更に知ってもらおうと積極的に取り入ろうとしている。 戦力としてなんと時を操る能力を持っており、相手の時を止めて動けなくさせたり、自分の時を進めて高速で移動したりすることができる。 時を操る以外にも木造の家なら簡単に粉砕するほどの威力を持つ破壊音波や、音符型のエネルギー弾を飛ばす攻撃を戦力としている。 前述のとおり高い戦闘能力を持つものの、何故か自分の髭を大切にしており、この髭が乱れたりすると一時的に戦意を喪失してしまうという致命的な弱点を持つ。 代弁者としてポップスターに送り込まれたが、その後で様々なところで失敗を犯しまくってしまい、最終的にマルクから『失敗作』、『不用な存在』呼ばわりされることになる。 余談だが、MTSにはまだ実力不足で実戦に導入されていないが、彼の息子として作られた魔獣『騒音魔獣チクタクジュニア』がいるらしい。 この小説の物語序盤における、主要上級ランク魔獣キャラクター。 『エゴイスト』と言った性格等の元ネタは『デスノート』に登場するさくらTVディレクター・出目川、『実は小心者』という性格の設定の元ネタは『ハリー・ポッター』シリーズに登場するワームテールから。 昆虫魔獣ボーラル(第15話) ・プロフィール 声優:中尾隆聖 一人称:『私(読みは『わたし』、『わたくし』どちらとも)』 好きなもの:悪事、威張る事、卑怯な事、相手を見下す事 嫌いなもの:自分より戦闘力の高い者 ・キャラクター設定 MTSがハエを魔獣化させることによって作り出した知能の高い上級ランク魔獣で、『宇宙最強の魔獣』を自称している。 『卑怯は自分の得意技』と公言しており、悪戯や悪さをすること、周りに迷惑をかけることが大好きな性格らしいが、普段は底の見えない落ち着いた物腰であり、言葉遣いは少し女性的ではあるが非常に丁寧で、上官のマルク達3人、MTS利用客であるデデデ大王や同じ上級ランク魔獣のチクタクに対しては勿論のこと、例え話す相手が敵である星の戦士達であっても丁寧語を使い、基本的に『さん』付けをする。 2頭身で(但し、大きさは同じ2頭身であるソードナイトやシリカより一回りほど小さい)小悪魔のような小柄な身体に頭には触覚、背中にはハエのような小さな羽が生えた姿をしており、羽で空を飛びまわることができ、その飛行能力と小さな身体、そして素早い動きを生かした戦法を得意としている。 ワープ能力も持っており、瞬間移動ですぐさま相手の後ろをとることも可能。 指先からは貫通力の高いビームを撃つことも可能で、これで遠距離戦もこなせ、 念動力(サイコキネシス)を使って岩などを相手にぶつけて攻撃する事もある。 パワーはなさそうに見えるが、キックやパンチと言った体術もなかなかの威力を持っている。 『宇宙最強』を自称しているからなのか、それに強いこだわりを持ち、自分よりも強い存在(但し、上官であるマルクやグリル、ドロシアや自分と同じような立場である他の上級ランク魔獣達は除く)のことを許さず、どんな手段を使ってでもそれらを排除しようとする。 かなりの自信家でもあり、戦うときは絶対の自信と余裕を持ち、本気で戦う事は少なく(しかし本人曰く『手加減するのはあまり上手なほうではない』らしい)、時々『サービス』や『チャンス』と称して相手にハンデや時間を与えることもあるほど。 しかし間抜けなところもあり、それを指摘されたり、自分が不利な状況になったりすると言動が乱暴になって理性と冷静さを失い、サービスを終わらせて本気で襲い掛かってくる。 なお、彼は実はマルクと同じように『星の戦士は自分が出向くほどのレベルの強さではない』という考えを持っており、今回は表向きではマルクとグリルの命令に従って星の戦士との戦いに望んだものの、本心ではあまり戦いに関してやる気が無かったらしい。 元ネタは『それいけ!アンパンマン』に登場するばいきんまん及び『ドラゴンボール』シリーズに登場するフリーザ。 声優もそれと同じだが、性格はフリーザのもの+ばいきんまんのもの少々+オリジナル要素が少し入っている。 名の由来は『ハエ』を意味するスペイン語『Volar』を少し改変したもの。 凶悪魔獣ガルベル(第16話) MTSが惑星フロリアの森林地帯で捕らえた凶暴なトラを魔獣化させたもの。 姿そのものはゲーム版と変わらないが、それよりも一回り大きく、目が真っ赤に染まっているなど細部が異なっている。 攻撃力・守備力・素早さなどのステータスは並の魔獣の中では高いほうではあるが、性質は別名のとおり凶暴で、本能に従って暴れまわるだけの魔獣である為、猛獣使いでない限り制御がとても難しい。 相手の後ろや側面から忍び寄って跳躍して襲い掛かり、前肢で押し倒して噛み付き攻撃で相手の喉などを攻撃して仕留める戦法を得意とする。 初登場の16話では、チクタクが部下としてププビレッジに連れてきた。 23話では同種の幼体が登場。 この個体は以前の個体とは違ってまだ子供のようで、姿は可愛らしいトラネコのような姿をしており、以前の個体にあった凶暴さは見受けられず、大人しい性格をしている。 グリルがペットとして飼って可愛がり世話をしている魔獣の一体で、いつでも自分のことを可愛がって優しく接してくれる彼女に懐いている。 食べる事と寝る事、遊ぶ事が大好きらしい。 小説中ではグリルが渡した食べ物を夢中になって食べていた。 同じく23話でMTSが惑星リップルスターを襲撃する際の衛生としても別の個体が2体登場。 能力や性質などは、ポップスターにチクタクが連れてきてカービィやナックルジョーなどと戦わせた個体とまったく同じ。 3体目はリップルスターを敵から守るべく戦っていた戦闘型の妖精達をティンダロスと共に襲い、4体目は戦闘型の妖精の中でも女王を除けば最強の実力者であるエスピリトに襲い掛かる。 しかし、3体目は妖精達によって倒され、4体目はエスピリトが空中から放った4発のエネルギー波を浴びて爆死した。 量産型生物兵器魔獣ラガルトンシリーズ(第19話) MTSが主に惑星フロリアの密林地帯に生息している動物(主に爬虫類)を魔法で魔獣化させたもの達。 宇宙のMTS支配下にある惑星各地に配備されており、アンドロンシリーズと同じ利用目的で作られた。 大きさはα型の強化種であるη型や小型・軽量化を目的として作られたμ型を除けば2頭身のソードナイトやシリカよりも一回り小さいくらいの大きさ。 実戦配備されていない開発・研究途中のものも含めて9種類が存在し、基本デザインはほぼ同様ではあるが、主な共通の特徴として『MTSからの簡単な命令を理解し、他の個体との連携プレーも可能というサルやゴリラ程度の高い知能を持つ』、『非常に凶暴な性格』の二つが挙げられる(試作段階のものの中には一部例外あり)。 耐久力は種類によってそれぞれ違っている。 デデデ大王が購入したのは完成型で実戦配備されている4種類+試作種の2種類で、1種につき8体編成の全部で48体がププビレッジに出現した。 機械兵器である『アンドロンシリーズ』とは対の存在である。 元ネタは『バイオハザードシリーズ』に登場する主に爬虫類の遺伝子を使って作り出されている生物兵器『ハンターシリーズ』。 名称の由来はスペイン語で『トカゲ』を意味する言葉『Lagarto』から。 23話ではドロシアによってアンドロンシリーズと共に量産されて惑星リップルスターへ送り込まれたが、妖精達によって全滅させられた。 タイプα型 陸戦用に作られたラガルトンで、ラガルトンシリーズの基本形。 2頭身の人型とトカゲの中間のような外見を持っている。 戦闘時には優れた敏捷性と跳躍力を発揮し、攻撃目標を追跡、追い詰めて殺害する。 両手の爪による振り下ろし攻撃や切り裂く攻撃が最大の武器。 素となった動物は爬虫類(トカゲ)であり、変温動物であるトカゲと同様、周りの気温が低くなると動きが鈍くなり、最終的には活動を一時的に停止するが、それによって死ぬと言う事はない。 体色は緑色。 元ネタは『バイオハザード1』に登場する『ハンターα』。 タイプβ型 α型の性能アップを図り、神経系を魔法で改良して瞬発力を強化したもの。 その副作用として右腕がやや退化しており、攻撃力は低下しているが、敏捷性は相手の撃ちだした飛び道具を易々と回避するまでに向上した(小説中ではカービィのソードビームを回避している)。 利き手である左腕に異常な発達が見られ、これに生えた爪による引っ掻きや振り下ろし攻撃は非常に強力。 体色は頭と肩の部分は赤色、それ以外の部分は緑色。 元ネタは『バイオハザード3』に登場する『ハンターβ』。 タイプγ型 α型やβ型とは異なり、両生類(カエル)から作り出されたラガルトン。 まったく歯のない巨大な口に眼球のない顔とカエルのような手足を持つという特異な容姿をしている。 皮膚はカエルのようにヌルヌルとした粘液で覆われており、その大きな口で相手を丸呑みにして相手を捕食する。 予想以上に高い知能を獲得しており、目は退化しているものの優れた感知能力を有している為、性能は他のラガルトンシリーズを大きく上回る。 しかしながら、両生類がベースである為、乾燥や直射日光に弱く、汎用性は劣っている。 ただ、水中や水の近くなどで襲われた場合は非常に危険である。 体色は青緑色。 元ネタは『バイオハザード3』に登場する『ハンターγ』。 タイプδ型 α型の頭部に何らかの機械を装着させて知能を更に強化したもの。 戦力や特徴はα型と全く同じだが、外見は左目に機械が装着されている為、目の色が左右で違っているように見え、周辺機器の自走式監視器により、センサーがサーチした標的のみに標的を絞って送り込むといった運用も可能である為、実用性はα型より上位にある。 ただ、マルクが各惑星に配備している魔獣はそれ以前に脳改造を受けているものが殆どである為、装着した機械はあまり意味を成してないと思われる。 他の種と比べてグループで行動をすることが多いようだ。 体色はα型同様、緑色。 元ネタは『バイオハザード コード・ベロニカ』に登場する『ハンター改(ハンターU)』。 タイプε型(名前のみ) 現在はまだ実用するまでには至っていない試作段階のラガルトンで、グリルの話した内容にちょこっと名前が出ているのみ。 この種類は爬虫類(トカゲ)でも両生類(カエル)でもなく、節足動物類(ダニ)を魔法で魔獣化させたものであり、姿はα型に似ているものの、若干異なっている。 戦力や特徴はα型と全く同じである為、実用性は低いらしい。 体色は茶色。 元ネタは『バイオハザード1(セガサターン移植版)』に登場する、ハンターαの亜種のクリーチャー『ティックス』。 タイプζ型 ε型同様、まだ実戦配備はされていない種類だが、今回はマルクが『実用テスト』と称してデデデ大王に買わせてポップスターに送り込んだ。 が、小説中では戦闘シーンは描写されていない。 この種類はα型を基に、寒冷地等の気温が低い場所でも活動を停止せずに戦い続けることができるように身体改造を受けたものである。 他の種類とは違って爪には毒性があり、これによって傷つけられると毒を浴びてしまう。 体色は赤紫色でとても毒々しいもの。 元ネタは『バイオハザード コード・ベロニカ』に登場するハンターαのデータを基に作り出されたクリーチャー『スウィーパー』。 タイプη型(名前のみ) 実戦配備できる直前の段階までほぼ完成しているが、やはりまだ実用はされていない種類。 α型を基に、身体能力、攻撃力など全てを大幅に強化したもので、この種が完成次第、α型の役割はそのうちこのη型にバトンタッチすると思われる。 体格はα型よりも一回り大きく、瞬発力はβ型を上回り、敵の攻撃等で転倒をしてもすぐに起き上がることができる。 体色は緑色。 元ネタは『ガンサバイバー4 バイオハザード』に登場する『エリートハンター』。 タイプθ型 やはり試作段階の種類だが、ζ型と同様にマルクの考えでポップスターに送り込まれた。 が、やはり小説中では戦闘シーンは描写されておらず、いつの間にかカービィ達によって全滅してしまった模様。 節足動物類や両生類などの複数の種類の生物を合成させ、魔獣化させて作り出したラガルトン。 節足動物類に見られる複眼を持ち、体型はγ型に近い。 ラガルトンシリーズの中では唯一臆病な性格で、敵が近づくと素早く逃げてしまい、自分から積極的に攻撃はしてこない。 だがしかし、敵が隙を見せると突然抱きついてきて、口から相手に強酸性の溶解液を吐きかけて攻撃をしてくる。 ラガルトンシリーズの中で飛び道具を持っているのはこの種のみである為、実用化は近いと思われるが、MTSはこの種の臆病な性格を改善するべく研究を続けているらしい。 体色は複眼の部分は赤、それ以外の部分は緑色。 元ネタは『ガンサバイバー4 バイオハザード』に登場するハンターシリーズの亜種と推測される詳細不明のクリーチャー『グリマー』。 タイプμ型(名前のみ) 試作段階の種類で、α型を小型・軽量化し、より使いやすくする方向に改良したもの。 α型同様2頭身ではあるが、その目的のとおり一回り小さく、攻撃力などのパワーはα型に劣り、機動力はα型よりも高い。 体色は緑色。 元ネタは『バイオハザード アウトブレイクファイル2』に登場する『ハンターμ』。 異形進化魔獣プロトゴッド(第19話。小説中での呼称は『魔獣』『グロテスクな姿をした魔獣』等) MTSがある実験台の魔獣に新型ウィルス魔獣の試作品を投与して作り出した魔獣。 ゴッド類の魔獣を象徴する巨大な眼球は背中に形成されている。 向きが斜めに少し傾いていてスキンヘッドのようにつるりと禿げ上がった頭と灰色の皮膚、身体中に浮き出ている血管のような赤い管、筋肉質で大柄な身体という不気味な姿が特徴的で、怪力と鉄パイプによる打撃が戦力。 実験台である魔獣の面影は全く残っていない。 注入された新型ウィルス魔獣自体が試作品の段階であった為、生命力は後の完成したゴッド類に比べてかなり低く、耐久力と攻撃力は平均の魔獣以上ではあるものの、肉体進化による形態変化も行わない上に幼生のベビーゴッドを生み出す事もできない。 元ネタはボツとなったバイオハザードである『バイオハザード1.5』に登場するGである。 このGはバイオハザード2のG生物と言うよりは、シリーズおなじみのボスキャラクター・タイラント類の姿に近い。 実験材料となった魔獣(第19話) マルクによって新型ウィルス魔獣の試作品の実験台にされ、異形進化魔獣プロトゴッドと化してしまったザコ魔獣。 姿は以前HN社がチョコカプセルのおまけとして送り込んだフィギュア魔獣に似ている。 異形進化魔獣ゴッド(第20話) マルクが以前銀河大戦中に回収、現在まで冷凍保存をしていたジェクラの遺体に新型ウィルス魔獣を注入して生み出した『失敗作の魔獣を始末する為の魔獣』。 だが、実験…というよりはマルクの気まぐれでやはり一度ポップスターに送り込まれることとなってしまった。 強靭な生命力を持ち、生命が続く限り常にその肉体が進化し続け、生命危機に即応した超回復によっても肉体の進化は引き起こされる。 常に体内で『ベビーゴッド』と呼ばれる幼生を作り出しており、それを外界に生み出して繁殖を行っている。 知能や自我は失っており、本能に従って星の戦士達の殺戮を行うべく暴れまわる。 肉体進化の力で様々な形態に変化し、カービィ達と対峙する。 元ネタは『バイオハザード2』に登場するクリーチャー・G(バーキンG)。 第1形態 ジェクラが変化したゴッドの最初の姿。 大きく右肩がせり出し、そこに新型ウィルス魔獣から誕生したゴッド類の特徴とも言える巨大な眼球が出現している。 体表がやや赤くなって右腕が肥大化しているが、魔獣になる前のジェクラの面影は残っており、魔獣化する前に身につけていた服の左半分は身体に残ったままである。 その右腕の爪による攻撃が最大の武器だが、左右非対称の身体が災いした為か、 攻撃後の隙がとても大きい。 また、右の掌から体内で生み出したベビーゴッドを相手に向かって飛ばすこともできる。 耐久力は高く、ワドルディ達のマシンガンや槍による攻撃にはびくともしなかった。 動きは普段は鈍いが、軽く走る事くらいなら可能。 攻撃後の隙が大きいのも弱点だが、それ以外にも硫酸等の化学薬品類に弱いという弱点も持っている。 姿は『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のバーキンG第1形態に近い。 第1.5形態 ワドルディ兵士達の攻撃で軽くダメージを受けたゴッドが少し姿を変えた形態。 第1形態との違いは顔と下半身以外の全てが魔獣化しつつある点で、衣服は下半身以外は残っていない。 耐久力の高さは健在で、ナックルジョーのライジンブレイクをまともに喰らったにも関わらず倒れなかった。 姿は『バイオハザード ディジェネレーション』のGカーティス第1形態に近い。 第2形態 ナックルジョーの作戦によって一度倒れた第1.5形態が生命危機に瀕し、肉体進化により姿を変えた第2形態。 新型ウィルス魔獣の侵食が進み、上半身全体を中心に身体がより肥大化し、尻尾が生えている。 ジェクラの頭部であったものはすでに無くなっており、新たな頭部が形成され始めているが、この頭部の形状はまだ不完全であり、左の目が無く、目の色は黄色である。 衣服も完全になくなってしまっている。 右腕、そして右腕から伸びた爪も更に巨大化し、これを振り回す攻撃はとても強力。 さらにこれは防御にも使う事ができ、その右腕を一振りするだけでギャラクシアソードビームを打ち消すこともできる。 この魔獣を象徴する巨大な眼球も右肩全体を覆うように成長している。 そして、侵食が進んだおかげで以前の弱点であった化学薬品類に対しての抵抗力を手に入れて耐性を持ったが、逆に火炎系統の攻撃に弱いという弱点を有してしまったようだ。 『バイオハザード ディジェネレーション』のGカーティスの第2形態に近い姿をしている。 第2.5形態 メタナイト卿の攻撃を受けて右腕を斬りおとされ、逃走した第2形態が第3形態に変化する途中の姿。 ただ肥大化していただけであった右腕の形や上半身の形が安定し、背面の頭部の後ろにも眼球が出現、顔は第2形態の段階では無かった左の目が作られ、目の色は赤色に変化した。 脇腹の部分には、新たな腕が形成されつつある。 『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のバーキンG第2形態の姿に近い。 第3形態 騎士達やHN社の魔獣達に敗れた第2.5形態が更なる進化を遂げた第3形態。 2頭身から3頭身に身長が伸び、そして新たな頭部も完成し、耐久力も強化され、動きも第2形態よりもかなり速くなった。 第2.5形態のときに形成され始めていた新たな腕が完成し、元の腕は背中から大きく横にせり出した翼を思わせる形状となっており、実際にこの腕の細胞と形状を変化させて本物の翼のように飛行する為に使う事もでき、この腕の変形した羽による飛行速度は本気を出せば光の何倍もの速さにもなるらしい。 両脚部とせり出した腕の眼球の無かった左腕にも眼球が出現している。 以前まで身体の各部分に出現している眼球を攻撃されると弱いということと、何かしらの特殊な攻撃に弱いという決定的な弱点が2つ存在していたが、これらへの耐性も手に入れ、克服している。 隆起した胸部は後述する必殺技に使用するほかに、内部には巨大な心臓と水中で活動する為に必要な『アクアラング肺』という特殊な器官がある模様。 4本の腕から生えている爪による攻撃や回し蹴り、飛び蹴り、尻尾による攻撃と跳躍能力のほか、新たな戦力として目から撃つ赤色のレーザー光線や口から吐き出す強烈な威力を持つ青白い破壊光線、開いた掌から発射する緑色のエネルギー弾を武器として使用できるようになった他(エネルギー弾の撃ち方にはバリエーションがいくつかあり、主なものに右手にエネルギーを溜めて相手に緑色のエネルギー弾を投げつけるパターン、左手にエネルギーを溜めて相手に強い緑色のエネルギー弾を投げつけるパターン、両手から強い緑色のエネルギー弾を同時に、または交互に放つパターンがある。左手で撃つエネルギー弾のほうが強い理由は素体であるジェクラが左利きであった為)、 最大最強の必殺技としてエネルギー及びビーム系等の実体を持たない飛び道具を吸収して体内で破壊エネルギーに変換、胸部を開いてそこから威力を10万倍に増幅して破壊光線として相手に撃ち返す『ディストラクション・ブラスト』を持つ。 かといって実体を持つ実弾兵器が有効であるかといえばそうではなく、それすらも無力化してしまう。 そして、この魔獣の技は全て貫通効果が今までの魔獣中最高で、相手の防具やバリアー系統の防御技などを全て無視・無力化して攻撃する事もできてしまい、ワイヤーなどの拘束系統の武器や技で動きを封じられてもパワーで引きちぎり、簡単に脱出する。 ウィルス魔獣の侵食が更に進み、前述のとおり飛び道具は全て無力化でき、水中や空中でも活動可能で、より驚異的となった再生能力で例え身体の一部分(頭部含む)を損傷しても身体を粉々に粉砕されても身体をサイコロステーキのようにバラバラにされても瞬時に再生して元通りの身体になることができるなどこれと言った弱点はないと思われる。 ゴッドの持つ全形態の中でこの姿は『完成形』とされ、一番バランスの良い安定した能力を持ち、最強形態と言える。 姿は『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のバーキンG第3形態をそのまま3頭身にしたような感じ(但し小説内のゴッドは足の目、そして翼のような腕の目は片方だけでなく左右両方にあるという左右対称の姿となっている)。 なお、『青白い破壊光線を吐く』という設定は、ゴジラとGを掛け合わせたものである(ゴジラの通称も『G』である為)。 『アクアラング肺』は『てれびくんデラックス ゴジラ超全集』に載っているゴジラの体内解剖図から。 『緑色のエネルギー弾を撃ちだして攻撃する』という設定の元ネタは『劇場版ドラゴンボールZ』に登場したキャラクター・ブロリーから。 『相手のエネルギー・ビーム系飛び道具を吸収して倍返しにして撃ち返す』という設定は『ウルトラマンガイア』に登場する破滅魔人ブリッツブロッツの特殊能力及び『ゴジラvsビオランテ』に登場する兵器『スーパーX2』のファイヤーミラー反射能力を元ネタとしている。 第3.5形態 第3形態から第4形態に進化する途中の姿。 全体的に姿は第3形態とあまり変わらないが、よく注意して見ると下顎が胸部と一体化していることや、4本の腕が第3形態よりもやや肥大化していることが確認できる。 その為か、身体が重くなって二足歩行型での進化に限界が近づいている模様。 下顎と胸部が一体化してしまった為、第3形態の技であった口から青白い破壊光線を吐く攻撃やディストラクション・ブラストは使用不可能になっているほか、実弾兵器による攻撃も普通に効くようになっている。 それ以外の能力は第3形態と変わらないが、前述の理由もあってか第3形態よりもやや動きが鈍り、第3形態にも見られた回し蹴りや飛び蹴りと言った派手な動きをする大技は隙が大きくなっている。 しかしそれでも、前述のとおり口から吐く青白い破壊光線と胸から撃つディストラクション・ブラスト、実弾兵器無力化以外の戦力・特殊能力は第3形態そのままである為、掌から撃つ緑色のエネルギー弾と目からの赤いレーザー光線、実体の無いビーム系統の飛び道具を吸収する能力は健在であり、第3形態よりやや弱体化したとはいえ、星の戦士を倒す為には充分すぎるとまで言える戦闘力を持っている。 元ネタは『バイオハザード2』にて、バーキンG第4形態戦時にバーキンGが第4形態に完全変化をする直前の形態である。 第4形態 シリカとの戦いの最中に第3.5形態が変化した。 二足歩行から六足歩行となり、より高い跳躍能力と機動力を有するようになったが、第3形態と第3.5形態にあった『ビーム系統の攻撃を吸収して自分のエネルギーに変換する』という能力は失われてしまった模様。 その上攻撃に特化しすぎてしまった為、第3形態にあった能力のバランスの良さも崩れ、実質物理攻撃力と機動力以外は第3形態、第3.5形態に大幅に、というわけではないが、やや劣っていると言える。 胸部にイソギンチャクのような大きな口が形成され、頭部のすぐ下から大きく開いたそこには巨大な牙が連なっている。 獲物の周囲を跳び回りながら襲い掛かるその攻撃力は非常に高く、巨体から繰り出される前足の爪による引っ掻き攻撃や突進攻撃も充分痛手ではあるが、その中でも特に牙で相手を噛み砕く攻撃は強烈なもので、一度でも食らうと二度目はない。 この魔獣を止めることは、並の威力の攻撃では不可能である。 姿は『バイオハザード2』のバーキンG第4形態に近い。 第4.5形態 シリカの目の前から姿を消した第4形態がカービィ達のところに現れた際の姿。 基本的な特徴・攻撃方法は変わっていないが、身体の大きさが第4形態に変化したばかりの頃に比べて二回り程大きくなり、イソギンチャクのような口から生えた牙の本数が増加している。 通常のゴッド第4形態が『バイオハザード2』のG第4形態に似ていたのに対し、第4.5形態は『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のG第4形態の姿に近い(DC版のほうが原作2に比べて巨体で牙の本数が多い)。 第5形態 一度はカービィに倒されて活動を停止し、グリルによってMTSに回収された第4.5形態だったが、意識を取り戻して社内の魔獣達や下っ端のプランクやマドゥー達を手当たり次第大量に摂取した結果、今までになく肥大化し、もはや以前の姿の原型すらも留めぬ軟体動物のような身体構造となった最終形態。 胴体の先端にはより巨大となったイソギンチャクのような口がある。 本能に従って全てを食い尽くす事しか考えておらず、動くものや有機質なものは何でも口にしようとする。 触手による攻撃で相手を捕らえ、食する他、敵を捕らえる用のものとは別に先端が鎌状になっている鋭利な触手も武器として使え、イソギンチャクのような口は伸ばすこともでき、少し離れた相手なら触手を使わなくとも直接捕食できる。 弱点らしい弱点はやはり特になく、その弾力のある皮膚には例え重火器や爆発物で攻撃をしても致命傷を与える事は難しい。 眼球に攻撃を当てると効くことが唯一の救いか。 『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のバーキンG第5形態に近い姿をしている。 切り裂き魔獣キリサキン(2体目。第20話) 冷凍魔獣レイゾウ(2体目。第20話) 火炎魔獣チリドッグ(2体目。第20話) グリルがマルクの命令である『ゴッドの力をテストする為』、そしてデデデ大王の依頼である『ゴッドの暴走を止める』為にデリバリーシステムを通して送り込んだ、元HN社の魔獣達。 『2体目』とは『HN社の個体を1体目とカウントすると2体目』という意味である。 姿・能力共にHN社が作り出した時のキリサキン、レイゾウ、チリドッグと全く同じ。 ジェクラの遺体が新型ウィルス魔獣の力で魔獣化したゴッドの暴走を止めるべく出動し(実際はマルクがゴッドの力を試している)、傷付いたゴッド(第2.5形態)を撃破した(ただしキリサキンはこの時何もしていない)。 しかし、進化したゴッド(第3形態)には全く歯が立たず、キリサキンは体を真っ二つにされて爆死し、レイゾウは牙を吹っ飛ばされた上に緑色の光弾を浴びて消し飛び、チリドッグはゴッドのドロップキックを喰らって壁にめり込んだ所に青白い光線の直撃を当てられて爆死した。 なお、チリドッグは同種の幼体が5話で名前だけ挙がっており、23話では幼体そのものが登場。 23話の個体はまだ成熟していない為か、成長しきったチリドッグとは違って凶暴さは全く見られない。 グリルがペットとして飼って可愛がり、世話をしている魔獣の一体。 23話では冒頭でマルクやグリル、ドロシア、ガルベル、エルギガンデスと共にレストランで食事をしていた。 異形進化魔獣ベビーゴッド(第20話。小説中での呼称は『カブトガニのような小動物』) ゴッドが繁殖の為に生み出す幼生。 他の生物に寄生して宿主から栄養を奪って成長をする。 他の生物に寄生しなくても普通に成長する事はできるが、寄生をしたほうがより完成度の高い成体へと成長する。 逆に寄生しないで成長をすると不完全な成体になってしまう事は言うまでもない。 小さなカブトガニのような形状で、地を這って獲物に急接近し、足元から身体を這い上がったりジャンプして飛びついたりしながら足や腰と言った下半身や首筋に攻撃を加える。 生命力、攻撃力共に親のゴッドよりも遥かに低く、振り払って地面に叩きつけたり、踏むだけで簡単に殺せる。 元ネタは『バイオハザードシリーズ』に登場するクリーチャーのG幼体である。 大猿魔獣エルギガンデス(第21話) MTSが惑星フロリアに生息していた明るい茶色の体毛を生やしたサルの一種(現実世界に実在するサル・ゴールデンライオンタマリンに似ている)を生物兵器に改造することによって作り出した。 グリル曰く『あっ!と驚く主婦の味方で、すでに色々な惑星で実演販売を開始していて、そのうち一家に一匹は置かれている時代が来るかもしれない』魔獣。 この世界の生物にしては珍しく、こいつと同じくサル型の生物であるボンカースと同様に足首があるのも特徴的。 見た目はそのまんま小さな可愛らしい子ザルのような姿をしており、人懐っこい性格で大人しく、俊敏な動き以外の攻撃性や戦力となるものを全く持っていないが、グリルがデデデ大王に説明したことによると星の戦士を察知してそちらの方向へ本能で向かう能力と、丸いものを見ると何か変化を起こす能力を持っているらしい。 また、前述のとおり、見た目は小さなサルなのに別名が『大猿魔獣』となっているのも名前が厳ついのも謎である。 だが、カービィと遭遇したとき、この魔獣が…。 この魔獣のキャッチコピーの元ネタは『サザエさん』に登場する、ニコニコ動画で散々ネタにされた全自動卵割り機。 23話では別の個体のの幼体が登場。 グリルがペットとして飼って可愛がり世話をしている魔獣の一体で、冒頭でマルクやグリル、ドロシア、チリドッグの子供と共にレストランで食事をしていた。 他の幼体の魔獣と同様、食べる事や寝る事、遊ぶ事が大好きで、グリルに懐いている。 変身後 エルギガンデスが丸いもの(カービィ)を見て真の姿へと変身したもの。 デデデ大王の4倍ほどの大きさを誇る巨大な魔獣で、首には鎖、腰には綱を巻き、両手首と両足首にスパイクリングをつけた巨大なゴリラのような姿をしている(但し、ゴリラのような姿をしてはいるが、尻尾は生えている。そして鎖などの装飾はどこから出現したのかは不明)。 敵を殺す為なら手段を選ばず、周辺の大木や巨大な岩石を武器として使用したり、木造の小屋ぐらいなら一瞬で破壊できる強烈なショルダータックル、パンチ攻撃や踏み付け攻撃、押しつぶし攻撃等、自慢の巨体と怪力を生かした攻撃で相手を圧倒する。 また、口からは爆発力の強い破壊光線を吐くことができ、これで多数の敵を一掃することもできる。 この魔獣と誕生経緯が似ている魔獣・ガルベルとは違って基となった生物が知能の高いサルである為、ある程度の簡単な命令はこなすが、やはり制御が難しく、一度怒ると破壊本能を自分自身でも抑えられなくなり、敵味方関係なく無差別に周りの生物を皆殺しにしてしまうほどの凶暴さを持つ。 パワーに任せた戦法が得意であることからわかるように、それと同時に耐久力も並みの魔獣よりも高く、半端な攻撃ではびくともしないが(後の説明にもあるが、戦闘力はHN社のマッシャーよりも上らしい)、顔面と尻尾が弱点であり、これらを攻撃されると弱く、特に尻尾を斬り落とされたり等して失うと戦闘力が大幅に低下する。 だが、尻尾は時間はかかるが再生能力で自然に復活し、尻尾が元通りになると戦闘力も元に戻る。 激しすぎる光などにも弱く、目の前でスタングレネード(閃光手榴弾)などを爆発させられるなどされると大きく怯む。 マルク曰く『1匹だけでもマッシャーを大きく上回る強さを持ち、更に4〜5匹ほどいれば普通の惑星であれば一晩で壊滅状態にすることのできる魔獣』らしいが、実は弱点などをつけばたいした事のない魔獣であったりする。 なお、一度変身したら元の変身前の姿に戻れるかどうか、そしてどのような方法で戻るのかは不明。 一部の設定の元ネタは『ドラゴンボールシリーズ』に登場するサイヤ人大猿形態(少し改変してる箇所あり)と『バイオハザード4』に登場する巨人のようなクリーチャー・エルヒガンテ、『バイオハザード5』に登場する、前述のエルヒガンテの強化タイプのクリーチャー・ンデス。 『普段は可愛らしいゴールデンライオンタマリンのような姿をしている』という設定の元ネタは『ウルトラセブン』に登場する宇宙人である宇宙猿人ゴーロン星人から。 名前は前述のバイオハザード4の『エルヒガンテ(名の由来はスペイン語で『巨大な者』を意味する言葉)』とギリシャ神話に登場する巨人族『ギガンテス』、前述のバイオハザード5の『ンデス(名の由来はアフリカにおける食人鬼の名前から)』の合成語。 23話ではMTSが惑星リップルスターを襲撃した際に送り込んだ魔獣の一種として別の個体が2体登場。 21話でポップスターに現れた個体とは違って手に大木でできた巨大な棍棒を装備している。 前述の棍棒と口から吐く破壊光線で妖精達に戦いを挑んだが、エスピリトやプリステスを初めとする戦闘型の妖精達の連携攻撃で2体とも倒された。 切り裂き魔獣J・マチェット(第21話) 以前カービィやシリカと戦ったJ・アックスやチェンソー・Jと同族の魔獣。 J・アックスやチェンソー・Jと同じく、赤い頭髪で不気味なマスクを被っているジェイソンのような姿が特徴的。 特性も力が強く、狂暴な性格で知能はやや低く、マスクの下の素顔は目や鼻の無い真っ黒なものであり、謎の言語(スペイン語)を喋り、血を見ると興奮するという点は全てJ・アックスやチェンソー・Jと共通している。 だが、このJ・マチェットと呼ばれる個体は左手が鉈になっており、それが他の2種との唯一の違いであり、これを振り回して敵を攻撃するが、威力はJ・アックスの斧やチェンソー・Jのチェーンソーに劣る。 その上その2種の武器と同様に岩などの硬いものなどは切れない。 突如出現してモスケテロと共にカービィ達を襲ったが、デデデ大王はこの魔獣を注文していたわけではないので、いつMTSの手でポップスターに送り込まれたかは謎である(恐らく、グリルがマルクがゴッドに対して2度使用した転送魔法のようなもので直接送り込んだと思われる)。 銃撃魔獣モスケテロ(第21話) MTSが作り出した2頭身の人型魔獣。 羽つきのベルベットハットを被り、服はベルベットチュニックという中世のヨーロッパのマスケット銃兵のような格好をしており、顔には髑髏のような仮面をつけ、腰には短剣を隠し持ち、手には武器として使うマスケット銃を持っている。 装備の短剣による近距離攻撃とマスケット銃による射撃以外の戦力は持たない。 シリカには『シブい』とコメントされた。 なお、J・マチェット等の仮面を被った2頭身の人型魔獣達と同様に、仮面の下は真っ黒であり、目や鼻などの顔のパーツは存在しない。 突如出現してJ・マチェットと共にカービィ達を襲ったが、デデデ大王はこの魔獣を注文していたわけではないので、いつMTSの手でポップスターに送り込まれたかは謎である(恐らく、グリルがマルクがゴッドに対して2度使用した転送魔法のようなもので直接送り込んだと思われる)。 名の由来はスペイン語で『マスケット銃兵士』を意味する言葉『Mosquetero』から。 28話では、以前プププランドでシリカと戦った魔獣の別個体が登場。 21話の個体とは見た目が微妙に違っていて、衣装はベルベットチュニックの上に黒いコートを羽織っており、さらに言語能力も持っている。 惑星ケビオスの山岳地帯にて、2体で遭難していた登山客とそれらを助けに来た山岳救助隊に、マスケット銃と短剣をそれぞれ突きつけて脅迫、自分たちの目的に協力を要請させようとしていた。 だが、その現場にたまたま訪れた、MTS上層部が不要と判断した魔獣を処刑する役割を持つ死刑執行魔獣の『ガメレオアーム』によって殺される。 毒蜘蛛魔獣マリエル(第22話。小説中での名称は『ザトウムシのような奇妙な生き物』など) MTSが惑星フロリアの森林地帯に生息していた凶悪な毒蜘蛛の一種を魔法で生物兵器に改造したもの。 身体が真っ黒で糸のように細長い4本の足を持つ、ザトウムシに近い姿をしている。 4本の足をシャカシャカと動かしながら移動する様は非常に不気味で、見る者に恐怖感を植えつける(但し、天然というかのんきな性格で無知のカービィは、怖がるどころか逆にこいつのことを不思議がって興味を示し、後を追いかけた)。 ゲーム版とは違って目付きが悪く、他の生物の爪をも貫通するほどの威力を持つほど鋭く、その上猛毒が含まれた牙が生えた口が付いており、その牙で敵に噛みついて猛毒を注入する。 こいつに噛まれた生物は、噛まれた局所は出血した後に毒で赤く腫れてしまい、その毒も非常に強力で、体に回るのが速く、主に発熱や呼吸困難などの症状に襲われ、この魔獣自体が持つ専用の抗体を打って早く毒を消さないと、15分足らずで命を落としてしまう。 口や全身からは浴びると身体が痺れる効果を持つ真っ黒な毒液を出す他、口や尻の部分からは強粘性の糸を吐くこともでき、糸を相手に吹き付けて動きを鈍らせてから毒の牙で噛み付くという戦法を得意としているが、毒液も糸も小説中では一度も使っていない。 非常に打たれ弱いことと火に弱いことが弱点。 本来はゲーム版『星のカービィ3』に登場する、吸い込むんで飲み込むとカービィ自身がダメージを喰らうこと以外はなんでもないザコキャラであるが、この小説では本家アニメ版のマッシャーと同じように大幅な強化がなされている。 機械昆虫魔獣サイボーグボーラル(第23話。小説中での呼称は以前と同じく『ボーラル』) ※プロフィールについてはボーラルとほぼ同じなので省略 18話でカービィとメタナイト卿の戦いに敗れて死んだと思われたボーラルは、実は身体が完全に爆発で消滅する寸前にテレポート能力でウィザード・フォートレスに逃げ帰っていた。 その後瀕死の重傷を負っていた彼はマルクに回収されてプランクやマドゥーたちの手術を受け、戦いで大怪我をしたその身体を、23話にてフクロウを彷彿とさせるデザインの機械で補完し、蘇った。 姿は以前は小悪魔やハエ男のようなものであったが、機械を取り付けられたことにより、元の原型は崩れていないが、小悪魔+ハエ+フクロウ+エイリアンのような姿となった。 性格は以前とあまり変わらないが、以前と比べて強力な力を得た実感があるためか余裕と冷静さを失いにくくなっており、言葉遣いも以前と同様基本的に丁寧で、以前は怒ったときや生命危機に瀕したときに言葉遣いが少し乱暴になっていたが、今回は改造を受けたおかげで怒ったときなども言葉遣いは常に丁寧である。 戦闘力はカービィたちと戦ったときよりもパワーアップしており、以前から使える技は威力が増加し、新たな技として奇声を発しながら凄まじい速さの衝撃波を両手の人差し指と中指から連射する攻撃や、手のひらから赤紫色のエネルギー波を発射する攻撃、同じように手のひらから火球を発射する攻撃、自分の意思で遠隔操作が可能な赤紫色で円盤状の光刃を投げつける攻撃、右腕を突き出して手のひらから全力をこめた強力な赤紫色のエネルギー波(『全力をこめた』と書いてあるとおり、前述のエネルギー波とは別の技)を発射する攻撃を習得している。 また、身体が機械化したことによって武装が増え、腹部にはリモコン爆弾や地雷、右背部には大型ミサイルランチャー、左背部には巨大グレネードランチャー、両腕には小型ビームガトリングガンと言った多数の重火器が身体に取り付けられており、これらを使って攻撃する事もできる。 武装は全てマルクが魔法で作って取り付けたものであり、実弾兵器であるものも存在するが、弾切れは起こさない。 23話ではその圧倒的な戦力で惑星リップルスター侵略時には戦闘型の妖精であるエスピリトやプリステス、城門を守っていた多数の妖精たちを倒すなど大いに活躍したが、エスピリトたちを助けに現れたリップルスターの女王・ミコニアと戦った際には一瞬で戦闘不能に追い込まれた。 元ネタは『ドラゴンボールZ』に登場するフリーザが再生した姿・メカフリーザ。 新必殺技もフリーザが使う必殺技である『デスバレット』や『バニシングブラスター』、『デスソーサー(デススライサー)』、『デスキャノン』が元ネタであり、追加武装も『超ドラゴンボールZ』に登場するメカフリーザのものである(ビームガトリングガンのみオリジナル)。 『フクロウを彷彿とさせるデザインの機械も取り付けられている』というのの元ネタは、『ドラゴンクエスト9』に登場するモンスター・ゲルニック将軍の影響を受けている。 性格は企画段階では普通のボーラルと比べてよりフリーザに近いものにしていたが、最終的には『ドラゴンクエスト9』に登場するゲルニック将軍のような性格となった(作者の鎌田様によると、ゲルニック将軍がフリーザみたいと言っている人が多く、そして鎌田様自身もそう思っているためとされている)。 騒音魔獣サウンドクラッシャー(第24話) MTSが作り出した魔獣で、チクタク直属の部下魔獣。 両肩にスピーカーを装備した、サングラス風の目を持つガタイの良い3頭身のロボットのような姿をしている。 両肩のスピーカーから破壊音波を発したり、洗脳音波を放って村人を操って襲わせたり、音符型のエネルギー弾を放ったりして攻撃する。 また、軽快な音楽を流して相手を無意識に踊らせて動きを止めることもできる(例外として、マイペースな性格で楽な心の持ち主であるカービィには通用しなかった)。 言葉を喋ることが可能で、ちょっと陽気な性格。 格闘魔獣ゴライアス(第25話。小説中での呼称は『サルのような魔獣』等) MTSが作り出したオランウータンのような姿の魔獣で、小説中で触れられることはないが、 宇宙のとある場所にある重力の高い星に住んでいるとされる『最強の戦闘民族』の通称を持つ、好戦的で荒くれ者の宇宙人たちの能力をベースとされているらしい。 同じくサル型の魔獣であるエルギガンデスと同様に足首などがあるが、そのエルギガンデスよりも小さく、大きさは大体HN社の魔獣・バグジーと大体同じくらいである。 怪力を生かした岩投げと巨体に似合わぬ素早い身のこなし、相手の真上に跳躍した後に急降下して敵を押し潰すボディプレスアタック、腕をゴムのように伸ばして繰り出す必殺パンチ、 掌から発射するエネルギー波やエネルギー弾、羽などなくとも空中を自由に飛ぶ能力などが戦力であり、初めて現れたときはカービィとナックルジョーの二人を圧倒し、 再び現れたときは戦いを挑んできたカービィとシリカを退け、修行を終えて究極の技『パワーショット』を習得してパワーアップしたナックルジョーをも素早い動きから次々と繰り出す攻撃で苦戦させた。 原作ゲームでは、『星のカービィWii』に登場するボスキャラである。 裏設定である『戦闘民族』の記述についての元ネタは『ドラゴンボール』に登場するサイヤ人から。 弾機魔獣スプリンガー(第27話) ・プロフィール 声優:高木渉 ・キャラクター設定 MTSが作り出した魔獣。 相棒である猛牛魔獣ブルファロス(後述)と共にデデデ大王がMTSから購入し、星の戦士たちと対決させた。 複数のバネが人型を形成し、頭部が丸くなっている姿をしている。 使用技はバネの腕や脚を伸ばしてのパンチやキック、相手にバネ状の身体を巻きつけた後に締め上げ、そのまま相手の体内の筋肉組織を破壊する攻撃、 高くジャンプしてからのボディプレス等、その身体を有効に利用したシンプルなものばかり。 また、そのバネのようなボディは抜群の弾力性を誇る為、素手による打撃系の攻撃は全く通用せず、更には斬撃すらも跳ね返してしまう。 単体でもなかなか高い戦闘力を持つ魔獣ではあるが、使用技の中でも最大の威力を誇る攻撃は猛牛魔獣ブルファロスと共に繰り出す合体技『スリンキーキャノン』であり、 この技はスプリンガーがブルファロスの身体に巻きつき、自身が後ろからブルファロスの尻尾に引き伸ばされる事によって弾丸のように相手に向かって飛んでいくというものである。 身体が金属なので、電気を通しやすいのと、水を長時間浴びると錆びてしまうのが弱点で、砂鉄も嫌いらしい。 言語能力を持ち、チクタクのように他の魔獣を手下としているところを見るとそれらのことから上級ランク魔獣と思われるが、お喋りな性格の上に「ビヨヨヨヨ」と笑ったり、 飛び跳ねたり攻撃したりする度に「ビヨ〜ン」と言ったりするので、少々うるさい。 また、星の戦士の攻撃に苦しむフリをして油断したところを反撃するというずる賢い面も持っている。 猛牛魔獣ブルファロス(第27話) MTSが作り出した魔獣で弾機魔獣スプリンガーのペット、または相棒的存在とも言える。 赤紫色で異常に長い角を持った、赤い目に瞳が無い4足歩行の雄牛というシンプルな姿をしている。 攻撃は長い角を突きだしての突進、蹄の足による連続踏みつけ、ボディプレスとこれまたシンプルだが、その突進攻撃のパワーは相手を一発で遠くまで跳ね飛ばし、 惑星メックアイなどの近代化が進んでいる星でよく見られる高層ビルを一撃で倒壊させるほどのものである。 単体で繰り出す突進攻撃等も充分強力ではあるが、最高の威力を持つ技はスプリンガーがブルファロスの身体に巻きつき、 ブルファロス自身はスプリンガーの指示を受けた後に巻きついたスプリンガーの後方に尻尾を引っ掛けてスプリンガーの身体を引っ張り、 スプリンガーを大砲の弾丸のように撃ち出すという合体攻撃の『スリンキーキャノン』である。 性格は非常に獰猛かつ暴れん坊で制御が難しく、本来のウシと同様に赤い色のものや動くものを見るとすぐその方向へ突進して吹っ飛ばそうとするため、 かなり危険である上に(小説中では語られないが)生みの親であるマルクやその妹であるグリルにも攻撃を仕掛けてきたため、頑丈な檻に入れられてデデデ大王のところへ送られた。 しかし、生み出された当初からスプリンガーだけには攻撃せず、彼の言う事だけはよく聞くという不思議な性質を持っており、実質この魔獣を制御できるのはスプリンガーだけと言える。 狂犬魔獣ドンゴロス(第28話。小説中での呼称は『ブルドッグのような姿の魔獣』) MTSが作り出した魔獣で、ある惑星で闘犬として使われていた犬の一種をティンダロスのデータを基にして生物兵器にしたもの。 ティンダロスが軍用犬であるシェパードやドーベルマン似だったのに対し、こちらは闘犬のブルドッグ似の太った姿をしている。 性格はデータの基となったティンダロス以上に粘り強くて凶暴、とにかく相手を追いかけ回して容赦なく攻撃を仕掛けてくる。 巨体で太っている割に動きは敏捷で、油断は禁物。 発達した顎による噛み付き攻撃はティンダロスよりも強力で、一撃で相手の身体の肉を食い千切ることができる。 データの基となったティンダロスのような舌による攻撃や背中からの触手攻撃はできない代わりに、生命危機に陥ると相手に自分の頭部を縦真っ二つに割ってからの必殺の一撃を浴びせる事ができるようになっている。 ティンダロスにもあった胃酸濃度の上昇やすさまじい耐久力は健在だが、魔獣化する前の闘犬の一種自体が高熱に弱い体質だったため、火炎系統などの高熱による攻撃が弱点となっている。 『頭を真っ二つに割って攻撃を仕掛けてくる』という設定の元ネタは「バイオハザード5」に登場する寄生体プラーガに寄生された犬・アジュレ(コルミロスの強化種。実写映画版ではゾンビ犬の亜種)。 擬態魔獣ガメレオアーム(第28話) ・プロフィール 声優:武田航平 一人称:『俺』 年齢:人間に例えると20代前半 ・キャラクター設定(ネタバレを含む文章があるので注意) MTSが生み出した、同組織の魔獣の中でも非常に高い戦闘力を保有している上級ランクの魔獣。 そして、29話にてププビレッジに突然現れた謎のバイオリニスト、ジャクソンの真の姿である。 ジャクソンのような2頭身の人型に擬態可能だが、本来は2足歩行で足首の無いカメレオンのような姿を持ち、本性は好戦的で残虐非道な極悪人である(但し、『女性を愛している』というのはキャラ作りなんかではなく、本当に心の底から愛している)。 彼はマルクの命令でMTS上層部の意思に反する行動をする魔獣やマルク自身が『失敗作』、『不用な存在』と考えた魔獣を管理・処刑・抹殺する使命を持つ『執行人(通称パニッシャー)』の異名を持つ者として、そして新たに命令された『星の戦士の始末』も兼ねてプププランドに送り込まれた。 初登場の第28話でチクタクを殺した、謎のカメレオンの魔獣の正体も彼である。 それよりも少し前にププビレッジにやってきたパルシバル卿とパラガード卿がカービィたちに警告した『緑色の血を流し、別の姿に擬態できる魔獣』も彼のことであり、かなり前から宇宙各地で執行人としてマルクが指示した対象の魔獣を処刑するべく出現していた模様。 戦力は獲物を捕らえる以外にも、任意で槍のように硬く鋭利なものにして急所を貫き仕留める事ができる長い舌による様々な攻撃技、死には至らないが注入されると全身が激痛に襲われた後に猛烈に痺れてしまい、しかも出血効果もある強力な麻痺毒を持った牙を使った噛み付き攻撃、複雑な形をした樹木をも素早く登ることができる敏捷な動き、背景と同化して完全に姿を消して透明になる『光学迷彩』に似たステルス能力、伸縮自在な長い尾についた鉤爪で切り裂く攻撃、口から虹色に光る爆発力の強い光弾『ペイントボム』を飛ばす攻撃等、多彩な攻撃手段と能力を持つ。 ジャクソンに擬態している状態でも手のひらからペイントボムを飛ばすことができたり、透明化したり、舌を自由自在に伸ばすことができる等のガメレオアームのときの能力が一部使えるほか、高い身体能力も保有していて、体操選手のようなアクロバティックでトリッキーな動きで敵を翻弄する。 言語能力はガメレオアームの姿になったとしても失われず、普通に喋る事ができる。 更に6つの命を持っており、倒されても5度は再生することが可能で、復活するたびに体色が最初の一つ目の命と二つ目の命のときは明るい感じの黄緑色(原作のスパデラ登場時のカラー)だが、そこから三つ目と四つ目の命のときは暗い感じの黄緑色(原作のウルデラ登場時のカラー)、五つ目と六つ目の命のときは深緑色(原作のウルデラのホットビートに登場したときのカラー)と変わっていき、同時に全体的な能力がぐんぐんパワーアップしていく。 弱点は、彼はカナヅチであるため、泳げない事である。 フリーダムな性格であるためか、MTS上層部のマルク、グリル、ドロシアの3人を呼ぶときも呼び捨てで、馴れ馴れしい態度と口調で接するが、上層部の命令には逆らわずに一応は素直に従っているため、マルクには『奴の趣味は生みの親の自分でもよくわからなくて付き合いづらい』と思われているだけで、グリルの方はナンパされる事に少々恥ずかしそうにはしているが気分を悪くしているわけではないと思われるので、殺される危険は今のところはなさそうだ。 元々は惑星フロリアに住むただのカメレオンで、マルクの魔法で魔獣化してしまった存在だったらしい。 なお、前述のとおり、身体に傷を負ったりすると傷口からは何故か普通の生物のような赤色の血液ではなく、特殊な緑色の血液を流す。 この小説の物語中盤における主要上級ランク魔獣キャラクター。 原作ゲームでは、『星のカービィ スーパーデラックス/ウルトラスーパーデラックス』に登場するボスキャラクターだが、この小説ではそのゲーム版とは姿が異なり、こちらではゲームよりも更にカメレオンらしい姿をしている設定。 『限られた数だけ再生し、再生するたびに強くなっていく』という設定の元ネタは『仮面ライダー555』に登場するワニの怪人・クロコダイルオルフェノクが持つ特殊能力の『甦りの術』。 『緑色の血を流す』という設定の元ネタは『仮面ライダー剣』に登場する怪人たち・アンデッドから。 火炎魔獣バーナードッグ(第28話) ※ネタバレが含まれているので注意 MTSが、HN社の魔獣『チリドッグ』のデータを基にして作り出した魔獣。 炎のように赤い体毛と、瞳の無い黄色い眼を持った巨大なセントバーナードみたいな容姿を持つ。 口からバーナーのような火炎や、煙幕の代わりにもなる、猛毒を含んだ黒煙を吐き出したりして攻撃する他、炎を纏った爪や牙で引っ掻いたり噛みついたりするのも得意な攻撃とする。 戦闘力は全ての面においてチリドッグを上回っており、更に体が炎で構成されている訳では無いので、水によるダメージを受けることもない。 28話でチクタクに率いられてププビレッジに現れたバーナードッグは主にカービィと対決していた。 カービィとはかつてHN社の魔獣のチリドッグが倒された場所である川原で戦い、水が効かない身体を利用して水の中でもカービィを相手に有利に戦いを進めたが、最期はグリルからすでに『チクタクを殺すように』と指示を受けていた、『執行人(パニッシャー)』の異名を持つ上級ランク魔獣のガメレオアームに、チクタクやパワードスクイッシー、ダイコロ共々処刑された。 大イカ魔獣パワードスクイッシー(第28話) ※ネタバレが含まれているので注意 MTSが事前に入手していたHN社のスクイッシーのデータを再生し、更にマルクの魔力によって強化したことで誕生した魔獣。 見た目は以前のスクイッシーと比べて生物的でよりイカらしい姿になり、体色は前よりも少し青っぽい色をしており、目は以前は黄色で目つきが悪いだけだったものが今回は真っ赤に染まっている。 鳴き声もHN社のスクイッシーとは違い、鳥の鳴き声に似た声を発する。 体温が0度以下と非常に低く、常に周囲に冷気を撒き散らしている。 そのためこの魔獣に触れた者は運が悪ければ一瞬で身体が凍結してしまい、運が良くても凍傷を負う。 以前のスクイッシーと同様触手による攻撃も可能であるほか、以前のスクイッシーの『イカスパーク』という必殺技の代わりに『イカフリーズ』という2つの触手(本来のイカでいう『食腕』と呼ばれる、他の8本の触手よりも大きな2本の腕)の間から冷凍光線を放つ技を使うようになっている。 前述の説明のとおり冷気を操る魔獣へと進化したスクイッシーではあるが、その所為で熱に弱い体質になってしまっており、高熱による攻撃が最大の弱点となっている。 28話でチクタクに連れられてププビレッジに現れたパワードスクイッシーは量産型のザコ魔獣軍団との戦いの直後で少し疲れていた状態のナックルジョーと対決。 冷気を使った攻撃で彼に凍傷を負わせたり、氷漬けにしたりして追い詰めるが、最期は戦いの場に突如乱入してきたガメレオアームに、チクタクやダイコロ、バーナードッグと共に抹殺される。 スクイッシーはゲーム版星のカービィシリーズに登場するザコキャラで、前述のとおりアニメ版にも魔獣として登場した。 名前の『パワード』はアニメ版に登場した強化魔獣『パワードマッシャー』を意識したもの。 『体温が非常に低くて熱に弱い』、『鳥のような鳴き声を発する』という設定の元ネタは特撮映画『決戦!南海の大怪獣』に登場したイカの怪獣・ゲゾラから。 6面魔獣ダイコロ(第28話) ※ネタバレが含まれているので注意 MTSが作り出した巨大な サイコロの姿をした魔獣。 回転しながら飛び上がった後に地面へ落ちて転がり、止まった際に相手の方向に向いている目によって様々な攻撃が飛び出してくる。 1の目が向くと砲弾、2の目が向くとロケットパンチ、3の目が向くと冷凍光線、4の目が向くと電撃ビーム、5の目が向くと火炎放射、6の目が向くとニードルマシンガン(針状の光線)が飛び出すようになっている。 攻撃はどれも強力なものだが、飛び上がっている間は完全に無防備なのが最大の弱点である。 28話でチクタクに連れられてププビレッジに現れたダイコロは、量産型のザコ魔獣で構成された軍団を相手にした後で体力をやや消耗していたシリカと戦う事になる。 その種類が豊富で高い威力を持つ攻撃でシリカをダウン寸前まで追い込んだが、最期はチクタクを始末するべく戦いの場に乱入してきたガメレオアームにチクタクや他の魔獣と共に、マルクからの清算と粛清の意味を込めて処刑・抹殺された。 ウナギ魔獣イライール(第29話) MTSが惑星アクアリスの川などに生息するウナギを魔獣に改造した。 ウナギがそのまま大きくなったような姿をしているが、顔つきは瞳が真っ赤に染まって目つきが悪いなど、凶悪なものになっている。 本来のウナギ類の魚と同じく、鱗は皮下に埋没したものが存在する程度で、全身はヌルヌルとした粘液に覆われている。 本来は水中に生息している生物だが、本来のウナギと同様にえら呼吸のほかに皮膚呼吸も行うため、陸上でもある程度は活動が可能である。 前述の体表を覆っている粘液は触れようとした相手をヌルヌルで滑らせ、打撃系攻撃を受け流すことができる。 武器は口から吐き出す溶解液や、長い胴体を生かした尻尾攻撃。 29話で現れた個体は、何故か地中を移動する能力を持っていた。 原作ゲームシリーズでは、『星のカービィ2』に登場するザコキャラである。 魔道魔獣シミラ(第28話) ・プロフィール 声優:川澄綾子 一人称:『私』 ・キャラクター設定(ネタバレを含む文章があるので注意) マルクとドロシアがお互いの魔力を使って共同で作り出した、魔法使いのような姿をした上級ランク魔獣で、グリルの側近・護衛を務めることとなった。 魔女のような衣服と帽子(色は服は緑色で帽子は灰色。原作ゲーム版での敵キャラとしての色)に隠している素顔は不明(ドロシアとウィズにも言えることではあるが…)で表情と性別は傍からでは判り難いが、性別は女性である。 言語能力を持ち、性格は穏やかで落ち着いており、かつ冷静沈着でプライドが高く、ドロシアと同じように生真面目である。 だが必要以上に真面目過ぎて少々融通が利かない一面もあり、卑怯な事があまり好きではない。 MTS上層部の3人の命令には非常に忠実で、彼らと話すときは常に敬語を崩さないが、それ以外の者に対しては敵味方関係なく、敬語は使わずに普通に話す。 戦闘に関しては凛々しくなり、しかもお互いフェアな状況の中で戦うのを好み、仕舞いには時折邪魔と判断した味方の魔獣を攻撃して追い払う事もあるという、悪役とは思えないような面がある。 また、戦いは相手が倒れるか自分が倒れるかまではやめないため、自分の意思ではなかなか退かない(退くときは、上の者であるグリルの指示があったとき)。 その頑固な性格から、グリルには影で『友達ができにくいタイプ』と言われてしまっているらしい。 手に持っている杖はそのまま魔法を発動するために使うことも可能だが、必要に応じて様々な武器に変形させる事ができ、応用範囲が広い事が特徴で、中でもシミラは両刃の剣のような形にすることが多い。 複数の分身を作り出す技『ミラー分身』や、剣に変化させた杖を使う『ミラー斬り(ミラーカービィの使う技とほぼ同じ技だが、シミラの方がミラーカービィのものよりもパワーが高い)』などの剣術、杖から鏡のような魔法弾を放って相手の飛び道具を乱反射する『リフレクトフォース』、杖や掌から撃つ魔力弾や念動波、手を前にかざして相手の撃った飛び道具を1万倍に増幅して跳ね返す性質を持つ、ガラスのように透き通った円形の特殊防御壁を正面に張る『リフレクトバリアー』、その他多数の魔術が戦力。 だが、前述にあるようにシミラは卑怯なことをあまり好んでいない性格のため、分身して大勢で相手を攻め立てるミラー分身はグリルの命令に従った場合などを除くと、自分からはあまり使いたがらない。 彼女はマルクの命令で今後はグリルの側近や護衛の仕事のほか、グリルの身の回りの世話をする役なども任されており、我侭なグリル相手に苦労をすることが予想される。 真面目で卑怯なことを好まない性格を持って生まれてしまった彼女は、MTS上層部の忠実なる部下である上級ランク魔獣でその上グリルの側近でもあるという立場でありながら、後にMTS上層部(特に彼女とは違って敵を殺すための手段は選ばないという考えを持っているマルクとグリルの兄妹)とはだんだんと折り合いが悪くなってMTSのやり方には心の底から賛成できなくなり、『自分はこれからどうしていけば良いのか?』と悩み苦しむこととなる。 原作ゲームでは、『星のカービィ スーパーデラックス/ウルトラスーパーデラックス』に登場するザコキャラ。 魔道魔獣ウィズ(第28話) ・プロフィール 声優:井上和彦 一人称:『私』 ・キャラクター設定(ネタバレを含む文章があるので注意) マルクとドロシアがお互いの魔力を使って共同で作り出した上級ランクの魔獣。 シルクハットを頭にかぶり、赤いマントを身体に着たマジシャンのような姿をしている。 シミラと同じく、グリルの側近・護衛を務めている。 頭にかぶっているシルクハットは『魔法のシルクハット』と呼ばれ、その内部はワームホールのような異空間に繋がっており、この特殊なシルクハットの中からは自身が念じて脳内に思い浮かべた物質をなんでも取り出すことが可能(一部例外はある)。 グリル曰く、この能力は『ドロシアの魔法の絵筆による能力を違った形で受け継いでいる』らしい。 戦闘中には、このシルクハットの中から他の魔獣を召喚して自分の意のままに操って敵を攻撃させる。 また、シルクハットの中に自分自身が潜り込んで敵の攻撃を回避することも可能。 このシルクハットはドロシアの魔法で作られたものであるため、破壊されたり燃やされたりして消滅する事はない。 それ以外にも武力的な戦力は持っており、手には手品師が持っているようなスティックで敵を打ちのめして攻撃したり、掌からはシミラ同様に魔力弾や念動波を飛ばして敵を攻撃したりできるが、ウィズ自身は前線に出て敵と戦うのは苦手としている魔獣であり、前述のシルクハットを使った能力でそれを補っている。 言語能力を持ち、性格はMTS上層部の3人には丁寧な態度で接するが、それ以外の者に対しては普通に喋り、自分の力に自信を持つような態度を見せることがある。 原作ゲームでは、『星のカービィ 鏡の大迷宮』に登場するボスキャラである。 装甲魔獣マスコローゾ(第30話) ・プロフィール 声優:中村悠一 一人称:『俺』 ・キャラクター設定(小説中では語られていない裏設定あり) MTSに所属している、ライオンの特性を持つ3頭身の人型の上級ランク魔獣。 2足歩行で、ライオンを模した顔とその頭から生えている白い鬣、肩から生えている旗のような装飾、城壁とステンドグラスを模したようなボディが特徴的な姿をしている。 言語能力を持ってはいるものの、賢さはあまり高くなく、一度暴れだすとなかなか止まらない性格。 『何か面白い事』を常に求めており、ゲーム感覚で星の戦士と戦う事を楽しんでいる。 城壁を模した鎧のような皮膚と重戦車のような超パワーを持ち、右手に持つ自分の身長と同じくらいの大きさの巨大棍棒を武器としている他、両手の鋭い爪は直接突き刺したり切り裂いたりする攻撃に使うだけでなく、ミサイルのように射出することができ、これは相手に命中すると爆発し、その上連射スピードもさることながら強烈な威力を持つ。 更には一見鈍重そうに見えるが、それを裏切るが如くの俊敏さをも持ち合わせている。 とにかく並の魔獣とは比べ物にならないほどの実力を持ち、複数の人数を同時に相手しても互角に戦うほどである。 実は本来、彼は銀河大戦が始まったばかりの頃にナイトメアによって作られた魔獣で、過去にとある惑星で『銀河戦士団の初代リーダー』と彼が率いている部下たち(その中にシリカの母親・ガールードもいた)と戦い、右肩に初代リーダーからの強力な一撃を浴びて逃走し、ナイトメアからも死んだと思われて忘れ去られ、長い間眠りについていたが、現代に蘇り、そこをマルクたちMTSに捕らえられ、元々強力な魔獣ではあったが、マルクから授かった魔力で更に戦闘力を強化し、MTSの上級ランク魔獣として生きるようになったという経緯を辿っている。 余談だが、戦闘前に右腕を回す仕草をする癖がある。 一部の設定の元ネタは『仮面ライダーキバ』に登場するライオンファンガイア。 名の由来はイタリア語で「筋肉」や「力持ち」を意味する言葉である『muscoloso』から。 影法師魔獣シャードロ(第30話) MTSが作り出した魔獣で、『星のカービィ3』に登場するオロが真っ黒になり、目が黄色く光っているような姿をしている。 ガメレオアームの話では、『異次元からの刺客』、『暗殺ソムリエ』というあだ名が組織内でついているらしい。 相手の影の中に潜り込んで一体化し、気配を完全に消すことができ、その能力を生かし、不意討ちを仕掛ける戦法を得意としている。 攻撃手段は頭突きや噛みつき、口から発射する黒い弾丸や黒いナイフ型のエネルギー刃、蛇のような姿になって相手を締め付ける、など。 また、格闘系の直接打撃による攻撃や、光線や炎、水などの実体の無いエネルギー系の飛び道具による攻撃には耐性を持っており、それらの攻撃は効果が薄い。 さらに自分の分身を複数生み出し、そのまま敵に一斉に攻撃をして痛めつけると言ったこともできるが、生み出された分身は耐久力が低く、大きなダメージを受けると消滅してしまうほど脆い。 知能はグリルやガメレオアームの命令に従うなどある程度は高いようだが、言語能力は持っていない。 しかし、『フシシシ』という不気味な笑い声のような声を発することはできる。 30話でプププランドに現れたシャードロは、ガメレオアームの影に一体化して彼がブンと彼の友達である村の子供たち3人組の『スペシャル・レッスン』に利用された後、ガメレオアームの指示でマスコローゾの影に彼の監視が目的で彼の影と一体化し、マスコローゾがシリカと戦っている際に突然シリカに襲い掛かり、その後カービィやナックルジョーが救援に来た後も彼女と戦った。 なお、つい最近まで彼は、不用な魔獣を始末するために宇宙各地を渡り歩いていたガメレオアームと行動を共にしていたらしいが、そのときの詳細は具体的に語られておらず、不明である。 |