副編集長の鎌田様作・アニメ版星のカービィ 第2期予想小説
第35話・その1
〜ジェクラの親友〜



 〜MTS 惑星メックアイ支部〜

 MTSの数ある支部の中で唯一機械系の魔獣を作り出し、保管している場所である惑星メックアイの支部。
 この支部に設けられたある一室に、絵画の魔女ドロシアと、彼女に呼び出された副官グリルの側近の魔獣シミラとウィズの2人がそれぞれ向かい合っていた。
 グリルの元から離され突然呼ばれ、連れて来られたことを不思議に思った2体の魔獣の内、シミラが最初に口を開いた。
「ドロシア様、大事な話とはいったい……?」
「わざわざウィザード・フォートレスではなくこちらに呼ぶ意味は?それに秘密と言っても、この部屋にもマルク様によって監視カメラと盗聴器は設置されております。このままでは…」
 ウィズも続いてドロシアに、秘密と言ってもバレてしまうのでは、と口にする。
「監視カメラの映像と盗聴器が記録した内容については後で私が消しておく。マルクは奴の父親が遺した、彼らの一族に伝わる『500の黒魔術』の研究に夢中になっているから、私がこちらに来ていることは知ることが出来ていないだろう」
「…つい先程、マルク様がグリル様や私、そしてウィズの目の前でプププランドのデデデ陛下とエスカルゴン殿のお2人の記憶を操作したとかいう魔法ですか」
「ああ、それだ。しかしアレも500もある禁断の術の1つでしかない。だが奴はこれからも禁断と知っておきながら、自分にとって有益になるであろうと判断したものを使っていくだろう。特に星の戦士たちを殺せるのに役立つものであるなら尚更だな……。話は戻すが、場所を変えてまでお前たち呼び出したのは今から重要な話をするからだ。よく聞いておけ」
 シミラとウィズはドロシアの言葉を一言も聞き漏らさないように集中する。
「お前たち2人は今後もグリルを守るために常に彼女と行動を共にしてくれ。私とマルクもそのためにお前たちを魔法で作り出したのだからな。お前たちもわかっているだろう?」
「「はい」」
「マルクから何か指示があれば普段はそれに従っていれば良い。だが、もしマルクがグリルを危険に晒すような命令をお前たちにしたその時は、奴に従うのをその場で止めろ」
「ちょっ…と…どういうことですか?」
「マルク様に…逆らう…?」
 二体の魔導魔獣は絵画の魔女の発言に耳を疑った。
「簡単なことだ。マルクがグリルを危険に遭わすようなことをしたらマルクの指示よりもグリルの身の安全を優先しろ。そうなった時は私もお前たち2人と共に奴からは離反する」
「しっ…しかし、グリル様はそんなこと望んでいないのでは……?」
「そうだな。望んではいないだろうな」
「それなのに何故!」
「グリルに生きてほしい、という私の私情を持ち込んでいるのもあるが、奴の悪魔のような卑劣な手段に反抗出来るのはその時ぐらいしかないと考えているからだ」
「まるで…グリル様が危険な目に遭ってほしいというように聞こえますが…」
そんなことはないッ!!!!!
 ウィズの言葉にドロシアは突如彼に向かって魔法の絵筆の筆先を向けつつ声を張り上げ、怒鳴った。
「……申し訳…ございませんでした…」
「そうではない。最悪のケースの話をしていただけだ。私は今この状況ではマルクと対立はしたくないし、マルクも星の戦士を始末することを最優先に考え、他に私という邪魔が増えることを避けているであろうから私のことも敵に回しはしない筈……。そして何よりもグリルにとっての『幸せ』とは、星の戦士が死ぬことと自分と兄と私が仲良く出来ること、兄に一生付き従って尽くすことだからな…。しかし、これからマルクの指示でグリルにもし何かあったときは今日の私の言葉を思い出せ。良いな?」
「………………」
「話はそれだけだ。私は今のこの会話の内容のデータを消しに行く。しばらくしたらウィザード・フォートレスに戻るぞ」
 シミラとウィズの2人に伝えるべきことを伝えてドロシアは転移魔法で姿を消し、ウィズもすぐに後に続いた。
「マルク様の卑劣なやり方…。グリル様……ドロシア様…私は……どうすれば……」
 ドロシアとウィズが転移魔法で消えた後、何かに悩み顔を俯かせながら1人小声で何か呟くシミラ。
 深く悩みつつも、彼女も転移魔法で部屋を後にした。


 〜ププビレッジ メインストリート〜

 マルクがボーラルの頼みでアクアリス支部に向かい、ドロシアがシミラとウィズを惑星メックアイに呼び出したのと同じ頃…。
 カービィたちを見失い、デデデ城の外へと飛び出したヤミカゲ率いる忍者軍団は、ププビレッジへと忍び込み、村人たちが寝静まっている中、どうやら桃色のバイオスパークの感知能力をレーダーの代わりにカービィたちを探し出そうとしているらしい。
 感覚を極限まで研ぎ澄まし、カービィたちを探す桃色のバイオスパーク。彼女には赤色のバイオスパークと白色のバイオスパークが同行している。
「…ダメ。全然感知することが出来ない……。何処に行っちゃったのよ、あいつら…」
「ダメでござりますか。奴ら、気配を完全に消す技とかが使えるんでしょうかね?」
「何言ってんだよ、お前。星の戦士たちの中にはそんな術使えそうな奴がいたか?」
「う〜ん……確かにそんな感じの人はいませんでしたけど…」
「わっかんねぇなぁ〜。あいつらが気配を消しちまった理由がよぉ……」
 いくら探しても見つからないカービィたちがどんな手段を使ったのかと考えるバイオスパークたち。
 しかし、彼らには全く見当がつかないようであった。
「…もしかすると、奴らも『ある忍術』を使っているのかもな」
 そう言いながら3人のところに素早くやってきたのはヤミカゲの腹心・ワイユーだった。
「ワイユー殿!それはどういうことなんでしょうか?」
「可能性は低いが、もし奴らの仲間に忍術を使える者がいるのだとしたら、感知能力に一定の間だけ 見つからなくなるような特殊な忍術を使っているかもしれん。その場合はバイオスパークの桃程度の 感知能力では探し出すことは出来んだろう…」
「じゃあ、自分たちで直接探し出せってことか?」
「ああ」
「ったく、なんで早くその事を教えてくれねぇんだよ…。しょうがねぇ。ワイユー殿の言う通り、 俺達は感知能力に頼らず直接奴らのことを探そう。桃忍、お前はもう奴らを探すレーダーに なる必要はない。皆と同じように普通に奴らのことを探してくれ」
「あはは、悪いね……」
 桃色のバイオスパークは感知するのを止め、白色のバイオスパークと共にカービィたちを直接探し出すことにした。
 ワイユーと赤色のバイオスパークも、別の方面を探し始めた。

「(クソッ!カービィにメタナイトめ…。お前たちはいったいどこに…?)」
「ヤミカゲ様?ずっと黙り込んでますが…」
「なんだか焦ってるように見えるんすけど、大丈夫すか?」
 ヤミカゲ、青色のバイオスパーク、黒色のバイオスパークはワイユーたちとは反対の方向でカービィたちを探している。
 一刻も早くカービィとメタナイト卿を殺してやりたいと考えているヤミカゲは標的の彼らを見つけられず、焦り出していた。
「早く奴らを見つけて嬲り殺しにしてやりたいところだというのに…。俺の真の力を奴らに…!」
「気持ちはわかりますけど、落ち着きましょう。次のご指示をお願いします」
 黒色のバイオスパークに声をかけられた直後、ヤミカゲは空が明るくなり始めていることに気付く。
「くっ…もうすぐ夜も明ける……何としてでも奴らを見つけだす。お前たち2人は村の東の方を探せ」
 青色のバイオスパークと黒色のバイオスパークに自分とは別の場所を探すように指示を出したヤミカゲは、単独でカービィたちの捜索を続けた…。


 〜デデデ城〜

 ププビレッジの時刻は午前5時頃を回った。
「そろそろ拙者たちの術の効果が切れる時間だ。黒いあいつにリベンジを果たす時が来た…!」
「てことはいよいよだね…。僕も出来る限りの力を貸すよ…!」
「うむ。では行こうか。この戦いで、奴との因縁に決着をつける!」
「そうね!ヤミカゲを倒しましょう!」
「ぽよ!」
「相手は凄腕の忍者…。私たちも力をお貸しいたします」
「(本当に、勝つことが出来るのかしら…?)」
 万全の準備を整えたベニカゲ、ツキカゲ、メタナイト卿、フーム、カービィ、ソードナイトがそれぞれヤミカゲたちと戦う前に決意を新たにした。
 覚悟を決めて、カービィたちは小部屋の外へと飛び出す。
 だがフームは1人心の内で、修行をしたというベニカゲの実力は、ヤミカゲたちに対抗できるほどのものになっているのか?パワーアップしたヤミカゲに苦戦したニンジャカービィは大丈夫なのか?と、不安に感じていた。
 しかし、今は信頼するカービィたちを信じることしかできない。
 不安を押し殺し、フームはカービィたちに同行した。


 〜MTS 惑星アクアリス支部〜

 『見てもらいたいものがある』というボーラルの頼みで、マルクは転移魔法でMTSアクアリス支部に一瞬の内にして移動した。
 アクアリス支部の司令室に到着すると、早速ボーラルが出迎える。
「着いたぞ、ボーラル」
「お待ちしておりましたよ、マルク様」
「待ってはいないだろ。一瞬で来たんだから」
「ほほほ、そうでしたね。クセでつい挨拶のように…」
「それで?2件の用事とはなんだ?」
「まずは私が所属する調査隊が惑星間を移動する際に宇宙空間で発見し、回収をしたものなのですが…」
 早く用事の詳細を知りたいマルクの横でボーラルは司令室の機械を操作し、モニターに支部内にある大広間の映像を映し出す。
 映し出されたのは1台の宇宙船であり、その宇宙船はマルクにとって見覚えのある形状をしていた。
「なんだ?これは……。星の戦士が使っていた宇宙船か?」
「ええ。お察しの通り、星の戦士が使っていた宇宙船でございます。下っ端たちに調べさせたところ、宇宙船はどうやら数ヶ月も前に動力部分が壊れ、動かなくなってしまった模様です。しかし、それ以外の機能は無事でした」
「なるほど。で、誰か乗っていたのか?積み荷は?」
「1つ1つ話します。積み荷についてなのですが、備蓄された食糧が過去にあったことが確認出来ました。ですがこちらも全て尽きていたようで、積み荷には食べた形跡のみが残されておりました。乗っていた者についてですが………」
 ボーラルは機械を操作し、モニターに映っている映像を切り替える。
 次に画面に映ったのは牢屋の様子であった。
 牢屋には備蓄食糧が尽きた宇宙船に乗っていたと思われる、3頭身の人型で左腕にはバルカン砲を装着した人物が閉じ込められ、部屋の真ん中のベッドに寝かされていた。
「なるほど。宇宙空間のド真ん中で宇宙船が故障し、食糧も尽きて遭難したというわけか」
「そのようですね」
「治療とかはどうした?」
「最低限のことは」
「わかった。それにしてもこいつ、僕も見覚えがある。本人に直接素性を訊いても答えそうか?」
「私たちが拾ってここに持ってきたときは虫の息でしたが、一命を取り留めて意識も少し戻り始めています。あの者の意識が戻ったのは私たちがここで監視をするようになってからで、尋問をするのはマルク様のお役目であろうと判断した私たちは、敢えてあの者に声をおかけしておりません」
「よし、あとは僕に任せておけ。お前は今は下がっていろ」
 マルクはボーラルと席を代わると宇宙の遭難者が閉じ込められている牢屋に設置されている、音声加工機能があるスピーカーと繋がっているマイクのスイッチを入れてスピーカー越しに遭難者に話しかける。
「遭難者よ。宇宙船を調べさせてもらったが、元星の戦士…だな?」
「あ…あぁ……そう…だ…」
 マルクの問いかけに遭難者は消え入りそうな声で返事をする。
「安心しろ、今はお前のことを殺しはしない。その部屋の様子は仕掛けてあるカメラではっきりとわかっている。そこで、僕の質問に幾つか答えてほしい。まず、お前は何者だ?」
「……う…ぅ…」
「名前を聞いているのだ。早く答えろ。言わなければどんな手を使ってでも言わせるぞ。さっきも言ったように、殺しはしないがな」
「ギ…ギャ……ビール…」
「ギャビール……それがお前の名か」
 遭難者はスピーカー越しから聞こえる加工されたマルクの声に向かって『ギャビール』と名乗った。
「(ギャビール…どこかで聞いたことが……)」
 マルクはギャビールのいる牢屋の様子が映っているモニターとは別のモニターを起動する。  そして機械を操作してウィザード・フォートレスの資料室のデータの多数あるバックアップの1つを兼ねているアクアリス支部の資料室のデータにアクセスし、銀河大戦当時の資料を調べ始める。
 調べると、『ギャビール』という名のかつての銀河戦士団員のデータが表示された。
「(間違いない、こいつだ……!銀河戦士団の左利きの剣士ジェクラの親友であったが、ジェクラの死後、銀河戦士団を脱退した戦士…。まさか生きていたとは…。奴の心理状態によっては…いや、これを利用しない手はない…!)」
 ギャビールの過去の経歴が判明し、利用価値があると見たマルクは一瞬だけニヤリと歯を見せた黒い笑みを浮かべた。
「今お前の素性はこちらのデータから全て調べさせてもらった。名前はギャビール。銀河戦士団の1人であったが、親友だった左利きの剣士ジェクラの死後、戦士団を脱退した…。脱退した銀河戦士団員が今頃宇宙に出てくるとは…何か目的があるようだな?目的はなんだ?」
「お前……何故……そこまで…私のことについて……」
「ん?…あぁ、仕事柄、僕はかつての星の戦士について全てデータを纏めている。で、僕の質問についての答えは?」
「私は…同僚であった……ジェクラという名の男の死を知り…絶望のあまり…戦士団を抜けた……。だが……戦士団を抜けてから……隠れるように暮らし始めて…やがて大戦が終わったことを知った…。それから数年が経ったあるとき……あいつの息子が………ナイトメア相手に…戦っているという話を耳にした…。私は……ジェクラの息子とは……赤ん坊の時に会ったきりであった……。親友の息子が成長した姿の見たさに………」
「(これだ!これを利用するんだ…!!)」
 ギャビールという元銀河戦士団員は、これまでの自分の経緯をゆっくりで弱々しい声でありながらも、全てをマルクに話した。
 ギャビールは親友ジェクラが死亡し、その悲しみで戦うことが出来なくなり、銀河戦士団を脱退。
 戦士団を抜けてからは隠れて暮らしており、その最中に銀河大戦が終わったことを知った。
 更に数年後、彼はかつて一度だけ赤ん坊の時の顔を見ただけであったジェクラの息子が、HN社相手に戦っていることを知り、ジェクラの息子の成長した姿を見るために宇宙へと飛び出したという。
 話を全て聞いたマルクは、このギャビールを何かに使えないか、ということしか考えられなくなっていた。
 無理もない。
 今自分が話している相手は、あのナックルジョーに会いたいがためにわざわざ行動を起こしたような男。
 そのギャビールが会いたがっているナックルジョーは、今カービィたちと共にポップスターにいる。
 狡猾なマルクがギャビールのことを利用しようと考えない方がおかしいとも言える。
「それで、宇宙に出たのは良いが……宇宙船が壊れて備蓄食糧も尽き、遭難したんだな?」
「あぁ…そう…だ……。助けて……くれた…ことには…感謝している……」
「わかった。お前はしばらく此処に閉じ込めておくことになるが、生きるのに必要な支援はこちらでしてやろう。このまま親友の息子に会えずに死ぬのは嫌だろう……?」
「あいつの息子を……ジョーを…知っているのか……?」
「ああ、知っている。左利きの剣士ジェクラの息子こと、魔獣ハンターの少年ナックルジョー…。まだ子供だけど、とても優秀な星の戦士だよ。生憎だが、彼は今もまだ生きている。………非常に残念なことにな」
「なんだと……!貴様……怪しいとは思っていたが………まさかナイトメアの………うっ…!」
 スピーカーから聞こえる、本音を喋ってしまったマルクの声に対し、ギャビールはスピーカーを壊そうとベッドから飛び起きる。
 しかし極度の空腹状態で餓死寸前に陥ってしまっている彼は身体に力が入らず、ベッドから転げ落ちた。
「全く……助けた相手に恩を仇で返すというのか?それは正義の味方がやることじゃないな……」
「うぐっ……」
「良いか?お前が生きるも死ぬも僕次第。お前には選択肢はない。今そんな状態のお前が生きるためには、僕に逆らわず従うしかないんだ……。今の僕にはお前の考えてることもわかる…。今話しているこの僕のことは憎い…。だが生きるため、親友の息子に会うためには僕の力を借りるしかない。そして何よりもここで死ぬのが怖い……せめて親友の息子に会ってから死にたい……そうだろ?」
「……………」
 マルクはギャビールの考えていることは全て見通していた。
 彼が今話している相手は、ナイトメアか何かの手の者である可能性は高い。
 しかし、餓死寸前の状態の自分が生きるためには、その相手の力を借りる他なく、ここで死んでしまうことへの恐怖心もあった。
 親友の息子に会いたいという思いもどんどん強くなっていく。
「クク………決断したか?」
「…わかった。貴様に従おう……。どの道こんな状態では貴様の言う通り、貴様に従うことでしか助かることは出来ん……」
「よし、良い子だ。ではこちらからも条件を提示しよう」
「条件……だと…?」
「あぁ。むしろこの条件を承諾してくれなければ、本当の意味でお前のことは助けないつもりだ」
「…お前の言う事は何でも聞く………。ジョーに会うためだ…」
「助かりたければ僕の力になってくれ」
「なっ……?」
「うん、それだけだ。具体的にまだどうするかとかは決まってないが…。ナックルジョーに会うためならやってくれるだろう?僕に従うならそれで助かるんだ」
「うぅ……」
「出来るな?」
「…力を貸そう」
 怪しい相手に協力するのは不本意であったが、スピーカー越しから話しかけてくる彼に従うことでしか助かることは出来ないため、ギャビールは渋々条件を呑んだ。
「これで交渉成立だな。しばらくしたら、僕の部下たちがそこへ食べる物を運んでくる。用が出来たらいつになるかわからないがまた連絡を入れよう。それまでそこでおとなしくしていることだな…」
 それだけ言い残すと、マルクはモニターとマイクの電源をそれぞれ落とした。
 すると、後ろにいたボーラルがマルクに声をかける。
「彼は上手く利用出来そうですね……」
「ああ。いつか『その時』が楽しみでならないよ…。さて、ボーラル。次の用事というのはなんだ?」
「はい。ドロシア様に知られてほしくないことの方…ですね?カメラで見るよりも直接見てもらいたいので、保管してあるお部屋まで私が案内致します、フフフ……」
 ボーラルの案内でマルクは指令室を後にし、彼についていく。
 果たしてボーラルの言う、ドロシアにそこまで見せたくないものとは何なのか?
 自分にしか教えない秘密と聞き、彼が見つけたものに大きな期待を寄せるマルクであった…。




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